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2008年12月 8日 (月)

漢字の構造ーその1

  漢字の構造ーその1

 一国の首相が、漢字が読めないと評判だそうです。踏襲を、ふしゅうと読むとは相当なものです。ほかの間違いを見ても、彼は音と訓の区別が付いてないようです。江戸時代まではもっぱら、訓し読みでしたが、明治政府は反動からか、音読みを推奨しました。ですから政治用語や、わからない熟語は音読みすれば大丈夫ですが、音と訓の区別が付かないのではしょうがない。
 そもそも踏襲の意味がわかってないのかも。これは学校で、漢字の構造を教えてないのと関係します。踏も襲も、同じ意味です。中国語には、この構造が多い。
 漢字は表音文字で、その時代ごとに1字1音です。ただアルファベットと違って、同じ音の漢字が複数あります。その意味では表意文字です。また踏襲の2字は、日本語だと開口音でto-u-syu-uと4音ですが、中国語だとtu-syuと2音です。つまり漢字は1音で1語が作れてしまう。ただ聞き逃しやすい欠点があります。そこで同じ意味の語を2つ重ねます。ただ娘娘(じょうじょう・にゃんにゃん)のように同じ音を重ねると幼児語風になるので、同じ意味の違う音を重ねます。踏と襲は厳密には、違う意味です。でも同じ意味もある。意味の範囲が違うと言ってもいい。数学の集合と同じですね。
 Aの範囲とBの範囲は違うが、重なる部分がABの範囲です。踏と襲の重なる部分が、踏襲の意味です。同じく、舞と踏、襲と撃の重なる部分が、それぞれ舞踏、襲撃の意味となります。
(ちなみに、1字1音式の漢字から、1字1音式のかな文字ができたのですが、もしアルファベット式の音素文字ができてたら、日本語はどうなってたでしょう。日本人も音素文字は知ってました。梵字(サンスクリット)はアルファベットです。空海あたりが専門家ですね。)・・・ 明日につづく
  高橋峰夫

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