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2008年7月12日 (土)

海からのおたよりー7月号

  スクミリンゴガイのはなし
 
梅雨空の九十九里浜を歩いてきました。人気のない海辺では海の家の準備がすすめられていました。九十九里浜は60キロにもおよぶ長い海岸線が続きます。砂の色などは海岸によって微妙に違うようですが貝はだいたいどこの海岸でも同じような種類が打ちあがります。
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その中で注目していただきたいのがこの貝です。
Imgp2050
スクミリンゴガイといいます。聞きなれない名前かと思いますが別名をジャンボタニシといいます。ジャンボタニシといえば一度は聞いたことがあるでしょう。南米原産の外来種で海の貝ではありません。1980年代はじめにエスカルゴのように食用にするためにアルゼンチンからの輸入がさかんになりました。飼いやすい、どんどんふえる、儲かる、といって養殖されました。が日本人が“エスカルゴもどき”をたくさん食べるはずもなく寄生虫もみつかったことからあっという間にすたれてしまいました。1987年にはすべての業者は廃業しましたが野生化したスクミリンゴガイは西日本を中心にひろがってしまいました。田んぼの稲を食い荒らすので大きな被害が出ています。千葉県では九十九里沿岸に川から大量にこの貝の殻が流れてきます。南房総や内房の海岸では見られません。移入してきたばかりの種なので図鑑でもなかなかみつけることはできません。わたしもはじめはなんの貝だかわかりませんでした。九十九里の平野に広がる田んぼにはたくさんのスクミリンゴガイがすんでいることと思われます。
 いよいよ夏休みです。田んぼや川で見つけて珍しいからといってこの貝の生きたものを持ち帰らないでください。飼うのならどうぞ最後まで逃がさないように面倒をみてやってください。昆虫や魚、植物も持ち帰らずその場で観察してください。人間の手でいきものを移動させることはやめたいものです。スクミリンゴガイだって来たくてここにきたわけではありません。彼らも必死に環境にあわせて生きています。スクミリンゴガイは植物検疫法の有害動物として現在では外国からの輸入が規制されています。
 
どんぐりつうしん変集長  谷口優子

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コメント

スクミリンゴガイは関西圏の話だと思っていたので、
外房でそんなに広まっているというのは
ちょっとショックです。
スクミリンゴガイを最初に知ったのは、
「探偵ナイトスクープ」という関西圏では有名なテレビ番組で
あの毒々しいピンク色の卵塊を料理して食べてみるという企画でした。
つい悪役と捉われがちな外来生物でも、
本人達には摘みはないという、編集長の暖かい視点、勉強になります。

わたしもジャンボタニシを海岸ではじめてみたときはおどろきました。外来種は歓迎できないですがうまく利用して減らしていけるといいですね。卵の味はどうだったんでしょうか???動物の餌にならないかしら。

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