小さな動物物語
「森のすみか」
モモンガ クルルの物語
さくらいともか
福音館書店 本体1700円
アナグマが森の中を歩いています。もう少しがんばって歩けば、聞いた場所、おいしいものがいっぱいある所へたどりつくにちがいありません。川の揺れる橋を渡ると目の前の空を横切った者がいます。それがアナグマのズーイとモモンガのクルルの最初の出会いでした。クルルは母親と別れて新しい自分の居場所を探していました。
この物語はそのクルルを中心にアナグマのズーイ、ヒメネズミのチイなど、冒険しながら成長していく森の小さな動物たちのおはなしです。フクロウに捕まって危なく食べられそうになって、読んでいるとちょっとドキドキする場面があったり、でも、モモンガの長老コバヤンやカモシカのヒヅメばあさんがクルルにいろいろと教えてくれます。やがて、森に冬が来る頃、クルルも大きくなりました。そして、ケガをした長老コバヤンと歳をとったカモシカのヒヅメはクルルにあとを託して旅立っていきます。
作者は現代美術で活躍しているので、作品中の挿絵(カラーです)もすべて描いています。動物物語が好きな10歳位からの子どもたちにお薦めできる作品です。
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