つぐみ通りのトーベ
「つぐみ通りのトーベ」
ビルイット・ロン作
佐伯愛子 訳
いちかわなつこ絵
徳間書店 本体1400円
女の子が木にしがみついている表紙の絵、女の子はトーベという名前の小学校2年生です。元気な子どもなのですが、最近ちょっと浮かぬ顔をします。それは仲良しのエンマが他の子と仲良くしていて、トーベによそよそしいからです。エンマの誕生日プレゼントを買った帰り、木に登っておりられなくなったこねこを見ました。その時はトーベも同じようなことになるなど思っても見ませんでした。誕生日のパーティーに行く日、いろんなことがあって遅れそうになり、パパが車で送ってくれました。車に乗っていたので、道が良く解らなくなり、着いたエンマの家ではみんなとてもおしゃれなようすをして来ているので、トーベはすっかり気が重くなってしまいます。しかもミスをしてスカートを汚してしまいみんなに笑われたので、とうとう途中なのに抜け出して、黙ったまま一人で家に帰る事にします。歩いているうちにトーベは帰り道がわからなくなってしまい、木に登って高い所から探そうと思い、木に登ったまではよかったもののこんどは降りられなくなってしまいました。さんざんな日でしたが良い事もありました。男の子と友だちになれた?、エンマのほんとうの気持ちは決してトーベを嫌っているわけでもないことを知ります。なんといつてもトーベは消防車に乗ったのです。これってすごいことです。トーベはエンマや同級生とまた仲良くなり、新しい友だちもでき、ペットも持ちました。
限られた場以外にも新しく行動をひろげていくこの年齢の子どもたちの気持ちが良く描かれています。それに、スウェーデンのお話なので、トーベの両親が家事を分担して働く様子など、おとなからみてもなかなか興味深い場面がある物語です。たくさんのさし絵がはいっていて、ひとりでも楽しく読むことができます。
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