募金にご協力ください。

  • 募金にご協力ください
    いつもアジアの子どもたちに絵本を贈る運動に会留府も参加している団体。公益社団法人シャンティ国際ボランティア会へ。http://www.sva.or.jp *郵便振替口座 00170-8-397994 口座名 SVA緊急救援募金 東日本大震災募金」と記入 (青い用紙が郵便局にあります)一口1000円から  みんなの小さな気持ちを!!

キボウのカケラ

クリック募金

« 絵本「せんをたどって」 | トップページ | クリスマスの日の絵本 »

2007年12月 5日 (水)

裁判員制度について

 ブラックジョークとしての『裁判員制度の正体』
Htbookcoverimage
西野喜一の、講談社現代新書の帯にはこうあります。「日本の司法を滅ぼす、問題山積の新制度2009年までに開始予定。元判事の大学教授が「赤紙」から逃れる法を伝授。恐怖の悪法を徹底解剖」。凄い言われようです。
 読んだ感想は、ふたつあります。ひとつは、わかりやすいという事です。専門的なのにスラスラ読める。知識を覚えさせる本でなく、理屈・道理を説く本になってるからでしょう。その道理も、普通の常識で腑に落ちる説明になっています。裁判官の書く文章は悪文だとよく言われますが、著者は違います。逆にこの人の判決文を読んでみたくなります。わかりやすいのは、著者の主張がはっきりしているからでしょう。おかしいものはおかしい。現職でないから、遠慮がいりません。
 ふたつめは、これだけ深刻な問題を書いているのに、おもしろい、いっきに読める事です。はっきり言って、笑っちゃう。ブラックジョークです。
 この本では、陪審制と参審制の違いも説明しています。陪審制の導入を検討してたのが、なぜ参審制の裁判員制度になったのかも、ちゃんと書いています。その司法制度改革審議会のいきさつの、ドタバタ喜劇、できの悪いテレビドラマと言ったら、テレビ局が怒るでしょうね。こんな連中が日本を動かしているかと思うと、腹が立つ前に笑っちゃいます。いちばん悪いのは、連中を任命し、答申を採用した時の首相ですが。つっこみどころ満載ですので、著者は折に触れ、審議会と最高裁の無責任さを指摘しています。
 さてこの本には、裁判員選任から逃れる技術が書いてあります。これは類書では初めてです。アナだらけの制度ですから、手はいくらでもあるのですが、まず、選任の為の呼出状を無視するという手があります。行かない、連絡をしない事です。連絡をすると、呼出状が届いたのがわかってしまいます。また受け取りを拒否したり、家族が本人に渡すのを忘れたりしても、罰則はありません。もし次の手続きに行きたい人には、質問票が送られてきます。これにウソを書くのは罰されますが、何も書かない、返送しないのは、罰されません。ここまで読んで、なにかに似ていると思った人もいるでしょう。そう、振り込めサギへの対処法です。決して、連絡したり送金したりしてはいけません。最高裁の権威も地に墜ちましたネ。
 なかでも、著者がいちばん問題にしているのは「信念として、人を裁きたくない」という理由が、まだ認められていない事です。もしこれが認められないなら、その人は最高裁まで争うべきです。ただ忙しい人もいるでしょう。なにも過料を払わなくても、その人向けには、「信念として、全員無罪にする」あるいは「全員死刑にする」「評議では絶対意見は述べない」と言えば、必ず選任から落とされると教えています。行儀が悪いかもしれませんが、まともでない制度に、まともにつきあうこともないのです。      
 裁判員制度では、周防正行が『それでもボクはやってない』で描いた冤罪は、絶対なくならない、むしろ増える事がわかります。
 この裁判員制度は、郵政民営化、地上デジタル化とともに、行政改革の3大愚策として、歴史に残ることでしょう。 
   高橋峰夫

« 絵本「せんをたどって」 | トップページ | クリスマスの日の絵本 »

コラム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/110398/17282528

この記事へのトラックバック一覧です: 裁判員制度について:

« 絵本「せんをたどって」 | トップページ | クリスマスの日の絵本 »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

8月の営業とお休み

  • 8月のお休み
    ご希望の時は前日までご連絡ください。お休みのときでもご希望の時間に合わせることができます      *8月は不定期です/お休み・13日(日)・14日(月)・ 15(火)19(土)/30(水)31(木)は棚卸し    *5日(土)6日(日)20(日)26(土)27(日)は1:00〜6:00         *28日(月)29日(火)は10:30〜6:00                   *その他は夏時間1:00〜7:00               

お仲間にどうぞ

  • ー元気になる集まりいろいろー
       8月・9月の予定          *グループ学ぼう・話そう 定例会第1月曜日9月は未定           *ボランティア講座 定例会9月25日(月)10:00〜             *憲法カフェ臨時8月29日(火)ミニ講演会マイナンバーと個人情報(図書利用カードをめぐって)講師白石孝さん 誰でも・予約制          *グループ放課後(公共図書員・関係のある人) 定例会9月20日(水)7:00〜読書会              *YAの本を読む会+のんき〜ず学校図書館司書  定例会9月14日(木)7:00〜読書会          *よいこ連盟・絵本の会(保育士たち)定例会9月8日(金)7:00〜    *絵本の会9月15日(金)7:00〜おとなの絵本の魅力            *羊毛ちくちくの会8月17日(木)10:30〜制作                                                                                                           

これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山   

できることから

無料ブログはココログ