クリスマスって?
クリスチャンの家庭の一部の人をのぞいて、大多数の日本人の子どもたちにとって、クリスマスはプレゼントをもらうお楽しみの時だと思います。それは別に悪い事でもなく、そのプレゼントを通じて伝えあうものがあれば良いのではないかと思います。だから心の伝えあえるフレゼントが必要です。つまり物でなくとも良いわけです。

「ヘレンのクリスマス」
文/ナタリー・キンジー-ワーノック
絵/メアリー・アゼアリアン
訳/千葉茂樹
BL出版 本体1600円
ヘレンはこの絵本の作者ワーノックのおばあさんです。まだ、自動車も電話も電気もない、アメリカバーモンド州の農場で7人きょうだいの末っ子で生まれました。だから、自動車のかわりに馬がいて、納屋があり動物たちがいました。農場にはたくさんの動物がいるので、それらと共生していくため、動物が好きでなくてはなりません。自然は厳しく、8か月も冬が続きます。皆一年じゅう働いています。そのためには家族はもちろんのこと、ご近所と助けあわなければ暮らしていかれません。待ちに待ったクリスマス、でも、病気になることもあります。いろいろあってもクリスマスの前には教会に行ってクリスマスを迎えます。クリスマスイブ、ヘレンの家の納屋では子馬が生まれました。おとうさんに抱かれてヘレンは思うのです。今もこれからも、この農場にはみんなあるのです。最後の3匹のネコも含めて、なんと満ち足りたクリスマスなのでしょう。
版画の絵は農場の自然はきびしいけれど、助けあいながら暮らしている人たちの生活を良く描いています。文と画家の2人のコンビではこの絵本だけでなく、何冊かの人の生き方を描いた絵本が出版されています。日本人にとってクリスマスはお正月のような意味を持つものなのでしょう。少し昔、やはり物はなかったなかで、つつましやかな暮らしだけれど、大切なものを守ってきた日本人の生活を描いたこんな絵本があるといいなぁと思います。

「クリスマスのものがたり」
フェリクス・ホフマン文絵
生野幸吉 訳
クリスマスのことを、ひとつの教派にこだわらなくその意味を描いた絵本です。人種もさまざまな3人の使者が見守っている幼子、それは希望という子どもではないでしょうか。
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