« 黄色いハートをつけたイヌ | トップページ | リンドグレーンの生涯 »

2007年9月11日 (火)

海からのおたより2007年9月

 青いクラゲと青い貝

2007_030
ギンカクラゲ

2007_031
カツオノカンムリ

2007_032
カツオノエボシ


秋の初日、海水浴の人たちが去った海岸にはたくさんのギンカクラゲが打ち上がっていました。ギンカクラゲはかっぱのお皿のような形をした青いクラゲです。あたたかい海の海面に浮かんで暮らしています。このクラゲはいつでも見ることができるわけではなく、黒潮が陸地のそばを通り、しかも風が海から陸にふいたときにだけ打ち上がるようです。触手がくさってしまうとまるで“干からびた大根の輪切り”のようになってしまいます。わたしも初めて見たときは植物かと思ってしまいました。今回見つけたギンカクラゲは生きたものもいて裏返すと元に戻ろうとするのもいました。私自身たくさんのギンカクラゲを見たのははじめてのことです。円くて銀貨のようなのでギンカクラゲと名がついたのでしょう。大きさは500円玉くらいのものから直径1センチにもならないものまでいろいろでした。ほかにもカツオノエボシ、カツオノカンムリといった青いクラゲが海岸に打ちあがっていました。風船のようなカツオノエボシの触手には強い毒があってデンキクラゲとも呼ばれています。刺されると水ぶくれになってひどいときにはショックで命を落とすこともあるそうです。カツオノカンムリはからだの一部がヨットの帆のような形をしています。海面に浮かんでそこで風を受けます。これらのクラゲの下にはカツオの群れがいる、といわれています。青いクラゲを見つける、それは宝物さがしの一歩です。
バケツを持った数人の子どもたちがクラゲをつついてキャアキャアいっています。波打ち際のアカクラゲに手を伸ばそうとしているので「毒があるよ」とおしえてやりました。足元にたくさんいたギンカクラゲの話をしながら今採ったばかりのお宝を見せました。
2007_036
ルリガイ
2007_035
「青い貝のたまご」



これはルリガイという貝です。貴重な貝ではありませんが運がよくないと拾えない貝でコレクターあこがれの貝です。泡でつくった“いかだ”にぶらさがりながらさかさまになって海を漂います。陸から遠く離れた広い外洋で群れになって青いクラゲを食べて生活します。大量に漂着することもあるようですがわたしはまだ見たことがありません。青いクラゲがいることはルリガイの群れもいっしょに流れ着いているかもしれないというサインです。その話をすると子どもたちはわたしの行こうとする方にみんな飛び出していきました。あの子たちが先にルリガイを見つけてしまうかも、と思いながらふと浜に目をやるとやしの実が落ちていました。館山に引っ越してきたばかりのころに拾って以来です。長い旅をしてきたのかいろいろなものがついています。意外に重いやしの実をかかえてみるとそれだけでしあわせになってくるような気がしました。
水面を漂う青いクラゲと青い貝は海に同化してよく目を凝らしても見えません。館山湾に群れが来ていてもわたしたちが目にすることができるのは打ちあがってからです。この浜ではたまごがついたルリガイの“いかだ”もみつけることができました。たまごも紫色をしているのでびっくりです。
遠く小笠原には台風がいます。とくべつ海は荒れているようには見えなかったのですが黒潮からのおたよりは海のロマンを運んできてくれました。

どんぐりつうしん変集長 谷口優子

« 黄色いハートをつけたイヌ | トップページ | リンドグレーンの生涯 »

自然」カテゴリの記事

コメント

この土日は、私の地元・材木座でも5年ぶりくらいにルリガイが大量漂着していました。ルリガイ・アサガオガイに混じってヒメルリガイも久し振りに見つけました。
青いクラゲ達の色は、上空からの捕食者(鳥)から身を守るための保護色という話ですが、青い貝たちはなぜ青いのでしょうね。同じように保護色なのか、青いクラゲを食べるから青くなるのか・・・?

クラゲも貝も目がないのにどうして青いのでしょう。
旅をしているうちに染まってしまうのかしら。同じなかまのヒルガオガイはタニシそっくりでこれも不思議ですね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 黄色いハートをつけたイヌ | トップページ | リンドグレーンの生涯 »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

7月の営業とお休み

  • 7月のお休み
    *7月2日臨時(日)・3日・10日・ 24・31 日の月曜日               *7月9日・16日・23日・30 日の日曜日は1:00〜6:00            *その他の営業時間3:00〜8:00

お仲間にどうぞ

  • ー元気になる集まりいろいろー
    *グループ学ぼう・話そう 定例会第1月曜日3日(月)1:30〜話し合い  *ボランティア講座 定例会24日(月)10:00〜 テーマ「お話会の小道具づくり 会員」               *憲法カフェ25日(火)3期・7月学習会「いま、福島は・報告と話し合い」誰でも・予約制             *グループ放課後(公共図書員・関係のある人) 定例会12日(水)7:00〜読書会              *YAの本を読む会+のんき〜ず学校図書館司書  定例会13日(木)7:00〜読書会宮下奈都「スコーレーNO4」                  *よいこ連盟・絵本の会(保育士たち)定例会14日(金)7:00〜制作「手遊び」                  *絵本の会21日(金)7:00〜ロングセラー絵本の魅力           *羊毛ちくちくの会20日(木)10:00〜制作                                                                                                           

これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山