ショック!アクセスがなくなる

「アクセス」正式名は「書肆アクセス」、郷土史などに興味のある人なら行ったことがあるかもしれない。地方や小出版の本の問屋さん「地方小出版流通センター」が扱う本の店売りのお店。だから、私みたいな本屋が行く所なのだが、ある意味では本屋でもあるので、個人が買いに行くことも出来る。私たち仲間の間では、移転するかもしれないというもっぱらの話だったのだが、8月21日の朝日新聞には11月17日で閉店という記事がでていた。会留府と創業が近い、店の大きさもほとんど同じ。神田の少しはいった所にある。会留府は児童書の専門店なので大型の絵本などもあり、カラフルな店内だけれど、「アクセス」はどちらかというと地味で重みのある本がびっちり並んでいる。
ここ近年お店が振るわないという話は聞いていた。でもそれは「アクセス」のみならず、どこもここもどんどん売り場面積が大きくなり、ビデオなどのレンタルと一緒になっていたり、昔からのいわゆる町の本屋がなくなりつつある。東京近郊の本屋は、もちろん取次ぎから本を仕入れるわけだけれど、お客の注文いかんによっては、あちこちの取次ぎや、ことによっては大型書店から買うことすらある。そんな取次ぎや古書店や、もちろん新刊書店が集まっているのが神田神保町だった。神田村とも言い、私も取り次ぎへ行った帰りにはちょっと寄って、忙しいと言いながら知らないたくさんの本をみるのが楽しかった。
やはり岩波書店などの扱いの難しい出版物を扱う「スズキ」という取次ぎがなくなってから、神田村の様子が変わって来た。ビルができ、再開発とかのかけ声が聞こえてくるようになり、小さな本屋がうろうろするのがめっきりへってしまった。そして、取次ぎの日昄が西葛西に移って拍車がかかった。「アクセス」にもすっかり本屋が来なくなったという話は聞いていた。私もなかなか行くことが少なくなった。定期の本をお願いしてあったので、宅急便で送ってもらうことが多くなった。つまり、一般のお客様と同じように、現物を手に取ってみることが少なくなってしまった。
ここ近年全国で1000店近くの本屋がなくなっているといわれている。小、零細本屋、つまり街の本屋だ。本という文化を扱う本屋、本屋でなく書店、どこへいっても同じ本が並んでいるマンモス書店ばかり、それはそれで良いとしても、新しいものをつぎからつぎへと追っかけているうちに、なにか取り返しのつかないようなものが指の間からこぼれ落ち、視野から落ちていくのではないかと不安に思うのは私たちばかりだろうか。
それにしても「アクセス」がなくなるのは大ショック。
































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