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2007年3月14日 (水)

海からのおたよりー3月

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波がおだやかな内房には企業などの保養所や学校の寮・研究施設などがたくさんあります。「えるふ通信」を読んでくださっているみなさまの中にも海水浴や臨海学校で館山を訪れたことのある方もおられるのではないでしょうか。
千葉市の2月の広報を見てびっくりしました。館山市にある千葉市臨海荘が3月31日で休止になるというおしらせが載っていました。理由は老朽化と利用者の減少だそうです。臨海荘は千葉市内の学校の臨海学校のための施設ですが、空いていれば一般の人も泊まることができました。建物は小学校の校舎を利用したもので部屋はとても広く、修学旅行気分が味わえました。なによりも自然豊かなところで、春にはうぐいすが鳴き、夏にはアカテガニが放卵のために海に下るのを見ましたし、秋には館山でもめずらしいマツムシが鳴きました。“常宿”にしていた谷口家にとって休止はとても残念です。
この数年で館山周辺のこのような施設の閉鎖が相次いでいます。臨海学校を開く学校も海水浴客も昭和50年台をピークに減ってしまいました。海で遊ぶことは天候に左右されやすく、日程どおりにいかないことはあたりまえです。南房総は観光施設も少ないですし、交通も不便なので、短い時間で効率よく遊ぶ“都会人”にはスローすぎるのかもしれません。しかし、実際に館山で生活をして感じたのは「無理をしないこと」でした。強風のために道路に砂だまりができていたり、潮風で洗濯物を干せなかったり、海辺の生活の方法を知らないわたしは失敗ばかりしていました。スローライフ、それは房州の自然にさからわない生き方そのものです。房州人はあばらが一本足りない、と地元の人たちは言います。言葉は悪いですが彼らは待つことに慣れているし、それがあたりまえなのです。台風が来てもあわてません。低気圧で台風並みに荒れるからです。でも、嵐はいつか止みます。
今年の秋、いよいよ富津館山道が全線開通します。千葉からは車がますます便利になる南房総ですがたいせつなものは失わないでほしいものです。海水浴客が押し寄せた頃よりも海はきれいになっているようです。臨海荘を夏の間だけでも海の家として残してほしいものです。目の前は館山でいちばんの海水浴場です。グルメ・温泉などが売りのゴージャスなリゾートホテルよりも家族連れには手軽な保養所がぴったり、とわたしは思っているのですが。これも“時代”の流れなのでしょうね。
 どんぐりつうしん変集長  谷口優子
 
 
 
 
 
 
 


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コメント

自治体だけでなく、会社の保養所も撤退が相次いでいますよね。
旅行会社も激安のツアーをどんどん繰り出すし、不動産を管理する手間や管理人さんの人件費等々を考えると、例えば既存の旅館の一室を一年間借り上げるといった契約をするほうが主流になりつつあるのかなぁ、と感じています。
利用する側も、施設的にもサービス的にもその方がさっぱりして良いと考える人が増えたのでしょう。
保養所のなんとなくホンワカした温もり、私も結構好きなのですが・・・。

そうなんですよね。
転地療養をしながら学ぶ都立や区立の○○健康学園も次々に閉鎖されています。南房総はそういう施設がけっこうあるのです。
臨海学校も最近ではホテルを使っての「海辺の体験学習」に変わってきています。広い部屋でばたばた枕なげをしたり、ぱりぱりにのりのきいたシーツを広げるなんていうお楽しみはなくなりつつあるのかもしれませんね。

合理化は仕方ないのかもしれませんが、社宅が廃止で追い出されるハメに・・・!

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