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2007年2月 7日 (水)

児童文学「ロールパン・チームの作戦」

 カニグズバーグの傑作〜児童文学の責任
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「ロールパン・チームの作戦」
E・L・カニグズバーグ作
松永ふみ子・訳
岩波書店 本体640円
 現在は「ベーグル・チームの作戦」に改題



 『ロールパン・チームの作戦』(岩波書店)は少年野球チームを舞台にした児童文学の傑作です。訳書の初版は74年です。ユダヤ人の家庭の子どもが主人公ですが、松永ふみ子の「訳者あとがき」にあるように「著者が意図しているのはユダヤ人の子どもを描くことではなく、アメリカの大都市の郊外に住む、ふつうの中流家庭の子どもをリアルに描くことにあると思います。」登場人物の個性もはっきりしています。特に監督の個性が素晴らしい。アメリカのリトルリーグの様子もわかります。でもこの作品の素晴らしさは結末にあります。詳しく書くのもなんですから、必要なことだけ言うと、主人公のチームは、「ピッチャーの反則によりゲームを無効にし」ますが、それはチームの「自発的な申し出によるもの」です。この解決に至る過程で、主人公が行動するわけですが「ぼくはただ、正しいことをしようと決心しただけだ。復讐ではない。」この困難な解決を、作品はリアルに描き上げます。後味のさわやかなこと。
 こう書いたのは、あさのあつこの『バッテリー』(教育画劇)を思い出すからです。日本の野球部を舞台にしたこの本の2巻目では、やくざまがいの陰湿ないじめが描かれ、それに関連して顧問の教師まで怪我をしますが、発覚後、学校は事件をもみ消しにかかります。真相をうやむやにし、表向きは全体責任ということで、部活停止になります。この結末を読んだ時、私は文字通り、本を叩きつけました。いじめも何も解決しないのです。おかしいことを、おかしいとも言えないのです。
 現実には、こういうことはあるかもしれません。しかし子どもに現実を無抵抗に受け入れ、あきらめることを教えて何になるのか。確かに主人公は反抗します。しかし真正面から問題に立ち向かって、解決しようとはしません。また解決できないような話になっています。
 ただの読み物ならいいかもしれません。しかし児童文学なら、立ち向かう姿勢を描くべきです。学校教育の矛盾をあぶりだして終わるかもしれません。でも、困難な設定の中で、どう解決を模索するか、それが作品の醍醐味になるはずです。たとえロールパン・チームの解決が奇跡的だとしてもそれでも、アメリカの児童文学の層の厚さを感じます。
 少年野球の話なら、むしろマンガの『おおきく振りかぶって』(ひぐちアサ・講談社アフタヌーンコミックス)のほうがいいかもしれません。今までにない野球マンガになっています。まだ7巻までしか出ていないので(コミックスで7巻目では、まだ導入部です)論評は差し控えますが、カニグズバーグ並みの、成果が得られそうな、予感はします。
  高橋峰夫


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コメント

初めまして。
友達の紹介でこのブログを見にきましたが、ものすごく共感して、思わずコメントを入れたくなりました。
「ロールパン・チームの作戦」が大好きで、自宅で「ロールパン文庫」なるものを開いている者です。

しかも「バッテリー」が苦手です(笑)。さりげなさを装おうとしてかえって無理が見えていて逆効果です。おとなのにおいがぷんぷんする(笑)。ストーリーのテンポは良かったので、一気に読んだことは読んだんですけど…。

カニグズバーグ作品には、すべてに傾倒していますが、日本語の翻訳で読むなら松永ふみ子さんのものだけにとどめておくのが良いと思います♪

「バッテリー」がにがてというご意見、きっと教育くさいからではないからでしょうか。カニグズバーグの作品はどれも子どもの目線とおとなの目線が対等にぶつかったところで物語が生まれていることを感じます。翻訳のことで問題がおきたようですが、それも児童文学に対しての考え方があらわれたことと理解しています。

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