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2007年1月22日 (月)

新しい年にーひろや

信念と新年
  少なくとも小学生の頃、僕にとって「年越し」というのは、一大イベントであった。夜の12時迄起きていることに執念を傾けていたし、いざ新年を迎えたら迎えたで、自分や周りの人々のやることなすことに「初」の接頭辞を装着してはしゃいだものだ。それに比べて、今年(去年と言うべきか?)の年越しは、何気ない 雑談をしているうちに、気付けば新しい年になっていた・・・というものだった。その「何気なさ」にはふと、寂しさのような感情がよぎったが、別にこれも一つの成長なのだと思うと、たちまちそんな気もしてきて、感傷はなくなった。
 そして、それから半月間別段変化もなく、それ以前に学校が再開したので、日常的な処理に忙殺される(別に死んではいないのだけれど)日々である。ますます僕にとって「新年」の価値と言うか効力が実感しにくくなりつつあり、いずれにせよ最早このように文章化することでしか、あの寂寥感を思い出すことができない 。そのことにさらに別種の感情を覚えたりして、やっぱり僕には「自分の構造」がよくわからない。
 話は少し逸れるが、僕は「現状をただ否定して昔を懐かしむ、或いは理想に 溺れるだけの行為」、その行為単体では何ら意味のないものだと割と前から思っている。だから基本的にはニヒリストではない。別に、移ろわない何かがヒトと、ヒトの作り出したモノに存在すると思っている訳ではないけれど、問題は否定的な 状況と向き合い、抱き合い、そして新しく歩き出すことであり、話し合われるべきは、それを根底とした明日への見取り図や、他者との補助線であると思う。
 ・・・まぁこんな大仰なことは抜きにしても、それでも「お正月」は年中行事として厳然と存在する。時の流れを人類に合うサイズに切り取った上で、初めて意味を持つ行事と表現すれば、やはり少し物悲しくなるが、だからと言って、こんな「否定を認めた上でのその先」などという思考を「お正月」に導入するのも、馬 鹿げたことだ。
  いずれにしても僕に今できることは、日々をしっかり生きることだけで・・・・・・喜怒哀楽、紆余曲折しながら・・・・・・それには去年も今年も関係ないのだ。「信念」と「新年」はそう言えば読み方が同じだ、などと下らない洒落を思いつく。他人はこれを言ったら笑うだろうか?それは単なる歓笑?或いは嘲笑?今 の僕には予測すらつかない。しかしそれでも明日は来るし、僕は生きたいのだ。
  笑いながら、笑われながら、年を越しながら、年を重ねながら。
          五十嵐敬也
 
 

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