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2007年1月29日 (月)

対談集 詩人と絵描き

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「詩人と絵描き」
ー子ども・絵本・人生を語るー
谷川俊太郎・太田大八・山田馨
講談社 本体1300円




1931年生まれの詩人と1918年生まれの絵描きを、1941年生まれの元編集者が聞き手になって1冊の本ができた。子どものとき、戦争、デビューからの仕事のこと、女たち、山派の谷川俊太郎と海派の太田大八、そして、作品のこと、呼び捨てにするのは恐れ多いほどの著名なおふたり、そして、聞き手の山田馨の3者絶妙な対談集である。
谷川俊太郎に関してはいろいろのところでもわりあい書かれてるので、たとえば両親のこと、とくに自他ともに認めるマザコンのことなど、とくべつ新しいことはなかった。「仕事と人生」のなかで最初から食うために仕事をした、そして、現代詩のなかの狭い詩壇で閉鎖的にいるのはいやだ、だからいろんなことをやってみる(なんとファッションモデルまでやったことがあるとのこと)たしかにお会いしても、いつもあのチャレンジ精神と好奇心には驚かされてしまう。一方、太田大八の方はあまり知らなかったが、とてもモダンでフレッシュな絵というか作品は、父親が貿易商で3歳までウラジオストクにいたということの影響があるのかもしれない。母親は小学校4年の時死んでしまったこと、原爆投下の広島のこと、日本中を飛び回って仕事(建築)をしていたこと、闇屋稼業のことまで、ちょっと驚くようなことがあり、これらがエネルギーになっているのかと思った。「作品のこと」には、でてくる絵本、特に二人の共著の絵本は、今は手に入らないものが多く残念なのだが(復刊の運動しようかな?)二人の絵本観が書かれていておもしろい。決まったテーマでなく、自分の心の底にある抽象的な部分を書きたい(P279)という太田大八、具体的に描いて欲しいと谷川俊太郎が差し出した「詩人の墓」。
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「詩人の墓」
谷川俊太郎・文
太田大八・ 絵
集英社




ともかくこの本は単なる二人への好奇心というだけでなく、絵本論としても充分おもしろい。
「おわりに」に、この本は聞き手の山田馨の力におうことが多いと書かれているが、昔、岩波書店の児童書部門で会留府の担当だったことがあり、その頃の山田さんを、さもありなんと懐かしく思い出した。


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