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2006年11月 5日 (日)

宮崎駿のアニメを読むー3

(3)原作との比較
          高橋峰夫
11月4日のつづき
 さて原作ですが、岩崎書店から74年に出た、アレクサンダー・ケイの『残された人びと』です。
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「残された人々」復刻版
ジュニア・ベスト・ノベルズ16
アレクサンダー・ケイ
発行 岩崎書店
発売 ブッキング

骨格は同じです。孤島で生き延びてきたコナンは、ドクター・マンスキーに拉致されて、インダストリアの囚人になりますが、パッチに変装したラナのおじいさん・ロー先生に助けられます。ハイハーバーめざして、2人で逃げる途中で、追っ手のマンスキー共々、船が遭難し、3人だけが偶然、もとの孤島に漂着します。集めてあった流木でカヌーを作って、3人は再度、ハイハーバーへ漕ぎ出しますが、霧の中で迷ってしまいます。 いっぽう、ラナ達の住んでいるハイハーバーには、ダイス長官の貿易船が来ていました。ダイスは「太陽エネルギー機械」のロー先生を捕まえに来たのです。ダイスは、ラナ達に行方を白状させようとします。そしてオーロを使って、島を支配しようとします。そこへ、島に津波が迫っているとのテレパシーが、ロー先生から入ります。インダストリアは地殻変動で海に沈み、津波が発生したのです。 コナン達が霧に迷っている事を知ったラナは、道案内をしに、アジサシのティキィに乗り憑って、空を飛んで行きます。ラナの道案内でハイハーバーに着いたコナン達は、皆を山に避難させます。その直後、大津波が押し寄せ、オーロはさらわれそうになりますが、コナンに助けられます。ここで原作は突然終わります。
 出版時にも読みましたが、退屈な原作でした。しかし、作品の完成度と、アニメの原作は関係ないようです。『耳をすませば』もそうですが、原作は素材ですから、かえって使いやすいのかもしれません。そのアニメの終りは…ギガントは海に沈み、ハイハーバーへ戻ったコナン達は、バラクーダ号を修理します。そしてコナン・ラナ・ジムシー・モンスリー達を乗せたダイス船長の移民船が、のこされ島に到着したところで、大団円になります。
 『未来少年コナン』は、画期的なアニメでありながらも、深刻がらずに作る事ができた、幸せな時期の作品です。これは宮崎駿の最高傑作かもしれません。             
                     

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12月の営業とお休み

  • 12月のお休みは28日までありません。
    *お休み 28日午後から1月4日まで *営業時間 10:30〜6:00 日曜日は1:30〜6:00

お仲間にどうぞ

  • 冬のおはなし会
    赤ちゃんからお年寄りまで、絵本を読んだりお話を聞いたり、さあ!はじまり・・・はじまり
  • 12月の定例会
    すべての集まりの定例会はお休みです
  • ー元気になる集まりいろいろー1月の予定
    *よいこ連盟(保育士・なろうとする人)12日(金)7:00〜                   *Y・Aの会 読書会(どなたでも)11日7:00〜 「とりあげる本 わたしを離さないで」     *学ぼう語ろう〜15日1:30〜「母の友1月号を読む(どなたでも) *絵本の会  19日7:00〜(誰でも)             *グループ放課後 読書会(公共図書館司書・その他)17日(水)7:00〜             *ボランティア講座 非公開 22日(月)10:00〜         *憲法カフェ30日(火)「沖縄は今」 28日(火)7:00〜(事前参加申し込み受付)        *羊毛チクチクの会 未定(事前参加申し込み受付)                                                                                                                         

できることから

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  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山