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2006年10月12日 (木)

海からのおたよりー10月の1

 海からのおたより 10月  嵐のあとで
 
秋休みの海辺を歩いてきました。久しぶりの館山の海はおだやかでしたが、3日前の嵐の影響のせいで浜のようすはすっかり変わっていました。
砂浜に描かれた白い線はなんでしょう?近づいてみると自然のものでないことがわかります。これはこまかくくだかれた発泡スチロールです。魚を入れるための保冷ケースが流されて波にもまれたりしてばらばらになったものです。プラスチックは分解されないので非常にやっかいなものです。
今回の嵐は高潮の被害も出ていました。ところどころ岸が波で深くえぐられています。「このあたりのものがみんな流されてしまって船が出せない。こんなにひどいのはここ10年なかった」と漁師さんが入り江いっぱいに打ち上げられた海藻を指さしながら話してくれました。浜辺はペットボトルと海藻の山。ごみをかきわけながらいくつか貝を拾ってみましたがめぼしいものはありませんでした。いずれまた海藻は海に戻っていきます。海岸のゴミは人の手でしか片付けられません。しかし風花のごとく飛ぶ、発泡スチロールのゆくえは風しだいです。
                  
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どんぐりつうしん変集長  谷口優子

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自然」カテゴリの記事

コメント

私のフィールドの材木座海岸には、陶磁器の破片やビーチグラス、さらにはその原型であるビンもそのままの状態で打ち上げられます。
これらのものは短ければ数十年、長ければ数百年もの間、海に隠れていて、現在宝物として出てくるものですね。
ところがそうした宝物と同時に目に付くペットボトルや発泡スチロールは、これから数十年経ったとしても、「宝物」として目を引く存在には決してならないでしょう。
プラスチックは確かに便利ではありますが、それだけでしかないのかもしれません。
そんなことを考えながら海辺を歩いていると、昔の人の財産を食いつぶしているような気になって悲しくなることがあります。

私は9歳まで日本海の海辺の街で暮らしていました。海辺にはあまり貝などは見つけられませんでした。漂流物といえば海藻のホンダワラがたくさんあり、海は荒いけれどきれいでした。お盆過ぎは泳いではいけなかったのでクラゲをとって遊びました。いまは浜辺が浸食されてなくなってしまい、つまらない。(近年行っていないのでわかりませんが。)夕陽が沈むのがとてもきれいでした。

日本海沿岸には年間10万トンも外国からのゴミが漂着するといわれています。特にプラスチックゴミは海流に乗って世界中を旅してしまいます。それは豊かになった産物ではありません。わたしたちをとりまくすべてに無関心な人がこれだけいる、という現実です。ガラスのビンや陶片はロマンがありますが、モラルも捨ててしまっているようで本当に残念なことです。

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