くぎになったソロモン

「くぎになったソロモン」
ウイリアム・スタイグ作
おがわえつこ・訳
セーラー出版 本体1500円
”あぁ、この絵本知ってる!くぎになっちゃうのだよね”と店に入って来るなり、見つけて言った高校生?がいました。1989年初版のこの絵本もふくめて、スタイグの絵本が良く読まれた時がありました。この絵本では子うさぎのソロモンがくぎになります。他には石になったりいろいろのものになります。子どもたちの変身願望がうまくすくいあげられて、でも、なかなか戻れない物語の展開にちょっとドキドキします。この絵本で子うさぎのソロモンはくぎになれたのは良いけれど、戻らないまま天敵の片目のネコに捕まって、ネコの家の羽目板に打ち付けられてしまいます。さぁ!どうなるでしようか。
スタイグの絵はなかなかおしゃれです。ちょっと文が長いのですが、ユーモアがきいているので、若い人にも人気があります。絵の描き方は違いますが、先日亡くなったセンダックの絵本と共通するところがあります。子どもであることの不当なあつかいや怒りを表現している作品が多い事です。そして、最後にはその子どもの主張と怒りはちゃんとおとなに、特に両親に届きます。
久しぶりに新訳になって再登場しました。本の感じは変わっていません。












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