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2017年8月19日 (土)

空襲・戦災を記録する会に参加して

     第47回空襲・震災を記録する会全国連絡会議 千葉大会に参加して

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「千葉空襲誌より」



なんとか店を休みにできたのでこの会に参加した。私は戦争をほとんど知らない世代だ。また、直接的には家族も空襲に会った経験がない。ただ母方の祖母の実家が長岡にあり、私自身もそこに2年近く住んでいたことがあるので、長岡の空襲のことは少し聞いている。それと私は戦後の民主教育を受けた世代で社会科のなかで第2次世界大戦のことは学んできた。だから戦争のことはほとんどが本から得た知識だ。それと、1度だけ広島へいったことがある。(残念ながら通り一遍の原爆跡地の訪問だった。)かなり受け身の捉え方だ。それと高校生の時歴史に興味をもっていろいろの本を読んだ中に、それは当然ながら戦争に関するものがあった。本といえば中学生の時学校の図書館から借りてきた本のなかに「アンネの日記」その頃は「光ほのかに」というタイトルの本、「基地の子」、「夜と霧」があって本に掲載された写真を見ておもわず吐いたり、夜夢にうなされて母に”あなたには早い”と叱られたことがあった。事実はただこうして今は高齢の方たちの証言を聞くと本で知るなどというものではないということを感ずる。けれどすくなくとも思春期の時、やっぱり人の口から言葉にならない言葉を聞くべきだと思った。それはうめきであり死を越えた言葉だからだ。人たちの生きたあかしは発せられ、聞いて、記録されて言葉になる。
 残念ながら会場はほとんどが50代以上、いや70代からの人たちが来ていた。なかには若い世代もちらほらいたけれど。証言にたったのは80代のかたたち。特に大学生位の若い人はほとんど見つけることができない現実。そして、どこの会でもいわれるように<若い人にどうつないでいくか><つづけていくことの財政的な問題>
 いそがなければならない。!!若い人と向き合ってどうやって継承していったらよいのかと膝付きあわせて具体的に話し合うことの必要性をあらためてとても強く思った。

2017年8月17日 (木)

ファニー 13歳の指揮官

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「ファニー 13歳の指揮官」
ファニー・ベン=アミ
ガリラ・ロンフェデル・アミット編
伏見操 訳
岩波書店 本体1500円


はじめは小説だとばかりおもっていたので、不謹慎な言い方だろうか、冒険小説のように読んでいてとても事実とは信じられなかった。あとがきなどによると映画化された時のインタビューで、今はイスラエルで暮らすファニーはこの話はメッセージだといっている。誰に対してか。それはいまなお世界中で苦しんでいる子どもたちへと言っている。今なお戦いのなかで傷つき、苦しんでいる子どもたちが後を絶たないからです。
 主人公ファニーは13歳、フランスに両親と妹で住んでいたユダヤ人です。時は第2次世界大戦時代、ヒットラーはドイツの優秀さを守るためとユダヤ人、障碍者、反政府運動者などを収容所送りにして虐殺したことはあまりにも有名です。ドイツでそのことを心配してフランスに移り暮らしていたファニー一家は隣人の密告によりつかまってしまいます。パパの逮捕後児童救済協会によりファニーと妹はスイスにむかいます。ところがリーダー役だった青年が重荷にたえきれなく逃げてしまい、リーダーの役はファニーが担うことになります。それからの危険な逃避行は続き、最後には24人のこどもたちをひきいて緩衝地帯を走り抜ける役目をファニーは決心。あぁ!助かった。
 助かったのは子どもたちが信頼をよせる特別の才能がファニーにはあったと書かれていますが、その才能とは?どうしてファニーがもっていたか、つまりどういう育てられ方をされたのかくわしくは書かれていませんが、ともかく前向きで困難をなんとか乗り切って行こうとする力が、子どもたちや手を差し伸べた一部のおとなたちを動かしていったということがはこの本のなかで充分に書かれています。もう一つ子どもたちに手を差し伸ばしてくれるおとなたちが困難な中でいつでもかならずいたということです。密告するおとながいたけれど、反面ナチに知られれば自分の命があぶない、とんでもないということを充分知りながら子どもたちをかくまった村の人たち、村ごとということすらある、このことは日本児童文学のなかにはあまり描かれていない、たとえば集団の学童疎開に関した本を読む時などに際立って違うことに気がつきます。戦争孤児に対しての人たちの行為や中国人や特に朝鮮人にたいしての仕打ち、助けるというより排斥したことの方が多く描かれている。これは運としてかたずけられる問題ではないと考えます。
 最後には、想像力をもつこと、それを力としてほかの人たちの苦しみや悲しみ(喜びも含まれるでしょう)を察することだと、それが生きていくことの困難さに立ち向かっていくことだと書かれています。
 13歳の少女ファニーの冒険小説としてもじゅうぶん読むことができるが、その冒険の意味をいま、まだ世界中でおきていることや、そんな危険な状態であることを、物語をとおして再認識しなければならない。想像力を働かせたいと思う。
 映画は「少女ファニーと運命の旅」という題名で全国ロードショーがはじまっています。
 

伝えることの難しさ

 
 bud自分としての意識をもちはじめるとそれを他の物、人に伝えたいとおもう。最初は非常に個人的なこと、たとえば、うれしいとかおなかがすいたとか、それを満たしてくれるもの、それは母親であることが多い。人だけでないあらゆる生物におよぶのは、生存という大きな役目を遺伝子上に組み込まれてきているからなのはいうまでもない。親から子へ引き継いでいく。やがてそれはものだけでなく、形のないものをも形にして伝えようとするようになった。形にするということは、残していけるからだ。本は一番簡単な方法であり、だから本・印刷の発明は人類史上画期的なことだった。やがてそれを個人でも所有していくことを考える。そして、固有の歴史として、それをまとめ、だれもが利用できるように考えた。
 bookこんな当たり前に近いことを改めて思うのは、時々本屋としての私は何をしようと思っているのか、また、どんなにがんばっても自分の命は限りがあることを強く意識するようになったからだ。たとえば、戦争はぜったいいやということを、近年できるだけはっきりと態度で示そうと努力していきたいと考える。経営的になりたたないといけない、こうやって厳しい時代になるとあまり自己主張はしないほうが良いと、いままでも何度か注意された。とくにいわゆる世間に批判的なことは差しひかえるから考えた方が良いと、店に「憲法9条を守る会」の看板をかかげたり、社会運動に積極的に参加したり、まして「憲法カフェ」をはじめたり、心配して?注意をしてくれた人がいた。耳をかさないわけではない。
 でも私は伝える方法として本の大切さを思い、自由のおもしろさを思い、本屋を自分のなりわいとして選んだし、これからもそうし続けると思う。そして、そのことを忘れないように8月には再確認することに決めた。ただ、そのことの困難さと、pencilいままでには考えられなかった「電子」化の猛スピードのなかで伝えるということの違う方法も模索状態だということを、これもまた、8月がくるたびにあふれかえる情報のなかで、本が唯一でなくなった時代のことも考えている。戦争は人間性を否定してしまうということを証言できる人たちが次々に彼岸に渡ってしまい、つぎの世代にどう橋渡しをしていくのが良いというより可能なことなのか、差し迫ってきているのを感ずることが多いからである。

2017年8月16日 (水)

夏時間がかわりました。

 
  sun 営業時間の変更お知らせ 夏時間は1時〜7時になります。

今年の暑さに夏時間というものをつくってみました。ほんとに暑くて誰もお客様がない、思い切って夕方、帰り際に寄っていただけたらとおもいました。ところがなんとちょっと涼しくなりました。それで3時というのはやめて1時から7時にと変えました。
 変えられたら困るというお客さまもいらっしゃるとおもいます。申しわけありませんが、予定表を変えていただけますようお願いいたします。急なご用命はご連絡ください。

8月に

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8月は死者を思う、もちろん広島・長崎・沖縄、そして戦争終結なのに限りない爆撃や病気や栄養失調で亡くなった方たち、今の私を育ててくれた私に繋がる人たちが帰ってくるお盆(東京は7月としても)があって、亡くなった人に呼びかける人たちも多い。私にとっては夏休みがある月なので、少し気分の転換と思う月でもある。けれど近年なんとなくぼんやりとけれど考えこむ月になった。誰にもわからない私自身もわからない、ただ残った日を時を数える年齢になって、今までの自分と私に関わりがあった人たちを静かに思う。そして、やっぱり何をするべきなのかを考える。静かに思うこと。時々私の心のなかに響く爆撃機の音を聞きながら。
 本を読む、ただ歩きまわり、大きな木に会いにいく。それが私の8月だ。


2017年8月 8日 (火)

おおきなきとであったらー広島の木に会いにいくーそして福島

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「おおきなきとであったら」
ちいさなかがくのとも9月号
くさはらかな さく
福音館書店 本体389円
”おおきなきにであったらあいさつしにいこう”作者のコメントには3年前に近所の公園で大きな木に出会ってこの絵本ができたと書かれています。私も小さな名もないような草花も好きですが、大きな木はなんといっても大好きです。この絵本の女の子のようにぐるっと探険してみるとたくさんのことがわかります。大きな木はたくさんの生き物を包み、育てます。植物は自らは動くことができない、鳥や虫や人間、風や光をうけて大きくなります。そのかわりに自然界にたくさんのものを返してくれます。形になるものだけでなく、匂いや静かさ、安らぎまでこの絵本の女の子のようにさわって、できたら木に体をあずけてみようとおもいます。
 私はできたら行きたいこころがあります。それは「広島」、広島の被爆樹木に会いにいきたいと願っています。
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「広島の木に会いにいく」
石田優子
偕成社 本体1800円


作者はドキュメンタリー作家「被爆樹木」というのは広島でいまも生きている原爆を耐えた木のことで広島市が認定する50カ所以上に170本ほどあるとのこと(あとがきから)、ゆっくり木を見て観察したり語りあったりしてほしいと書いています。被爆樹木をとおして当時のことを聞くことをすすめています。作者がはじめて大学生のときアオギリの木の下で被爆体験を語ってくれた沼田鈴子さん、そしてそれからドキュメントリー作家になって「はだしのゲン」を映画にしたときの中沢啓治さん、そして被爆樹木の前にたった時に感じた何かをわかりたいと教えを請った樹木医の堀口力さん、そして訪ね歩いた樹々と人びとのこと、それは広島だけでなく、ベトナム戦争のこと、パレスチナのこと、福島の原発事故のこと、樹々の声を聞いてきたことが記録されています。たくさんの樹々のイラストや、原爆ドームを中心に14カ所のマップ、そして資料がついています。広島の場合樹々が火災をくいとめてくれたけれど、放射能物資を吸収した樹々は生き物を抱えて育てるだけでなく、その生き物が取り込んだ放射能物資セシウムを樹々が私たちを守ってくれるわけにはいかないこと(文中P204)をもっと考える必要があると思います。被爆国の日本がすべきことなのではないかとおもいます。
「緑」の伝言プロジェクトのサイトをあけてみてください。

2017年8月 4日 (金)

タイガー・ボーイ

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「タイガーボーイ」
みたり・パーキンス作
ジェイミー・ホーガン絵
永瀬比奈 訳
すずき出版 本体1500円


インド半島の東側にあるシュンドルボン国立公園が舞台です。インドには絶滅動物のベンガルトラがいます。しかもこの地方はサイクロンや自然災害があり、ここだけの話ではありませんが人びとの生活は貧しく、野生のベンガルトラと人間の共存は難しい、しかも差別なども強く残っています。(主人公のねえさんルパは勉強したくとも女ではゆるされません)ニールは5年生、成績がよく奨学金をもらって中学校にすすむことの期待をいっぱいうけています。ところがニールは英語やベンガル語は良くできますが算数が苦手です。それになんといっても勉強をして都会にでていくことがあまりうれしくない、できたらこの地で父親のような優秀な大工として生きていきたいと考えています。それであまり勉強に身が入らないで、アジェイとヴィジュという幼い時からの親友と遊んでばかりいます。そんな時子どものトラが保護区から逃げ出したことを知ります。密猟者が捕まえようとしています。その密猟者は村の貧しい人たちの生活もにぎっています。たてつくことは生きていかれないことでもあり、誰も反抗できません。(ニールの父親以外は)
 とても気持ちの良い物語です。元気な少年がいて、家族の暖かい結束があり、ニールを理解し応援する教育者(校長)がいて、悪者はニールと姉のルパの力に破れて国外に退去してしまいます。夢と冒険と家族の愛情がいっぱいの物語は、気持ちよくこの物語にひたることができます。それだけにものたりないところもありますが、素直にこの物語を読みたいとおもいます。

2017年8月 2日 (水)

たいふうのひ

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「たいふうのひ」
武田美穂 作
講談社 本体1400円


ぼくはおねえちゃんと二人でおじいちゃんの家に来ている。パパやママは後から来るということで、なぜかおねえちゃんはぷりぷりとご機嫌が悪い。ところでどうも台風がくるというのでおじいちゃんもおばあちゃんと家のまわりを片付けたりいそがしい。台風ってどんなのかなぁ?!見てやるぞ、絶対!外の音が大きくなってきた。僕は眠れなくて、窓のそばで外を見ていたら、いつのまにかおねえちゃんも側にきた。
 なんでも好奇心いっぱいの子ども、おそらくはじめて台風がくるというので、まだ、それが怖いものかもどんなものかもわからない子どもの台風初体験が絵本に描かれている。
台風の目に入ると静かで、また荒れることなども作者はきちんと描いている。ただ作者の描く台風はきれいに感ずるのは明るい画風だから?時々外国の絵本で描かれている台風はもっと暗くて暴君だ。
 台風初体験。怖い、悲しい目にあわなくて良かったね。おじいちゃん、おばあちゃんの家でしっかり守られていたからだと思います。

2017年8月 1日 (火)

本の子

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「本の子」
作オリヴァー・ジェファーズ
サム・ウィンストン
訳 柴田元幸
ポプラ社 本体1600円

私は本の子、少女が本の上にいます。本には鍵がついています。裏表紙にはその鍵が1本、さあ本を開いてみましょう。本の子が本の世界を案内してくれます。本の子は想像力の筏に乗ってきました。あなたを誘いにきました。本の世界につれてってくれます。本の世界って?この本をひらくとこんな言葉が書かれています。「宇宙は原子でなく、物語でできている」私もそうです。いままで生きてきた私の歩みは本の世界でした。私は物語で生きてきたのです。いつかその物語から解放される時がくるでしょう。でも、物語の世界で生きてきたから私はここにいて、決して無になることはありません。
 この絵本のすごいのは、本の子の世界が40からの名作がつまっているということです。みひらきにはたくさんの名作が描かれています。ひろって読むと頭がクラクラしてしまいました。これはすべて新訳(柴田元幸による)とのことです。よくみると知っている本もあればはじめてきく書名もあります。「わたしたちの世界はだれでもこれるところ」「想像力は自由だから」さぁ!本の子の案内で冒険の道に行ってみましょう。

2017年7月29日 (土)

うみべのまちで

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「うみべのまちで」
文/ジョアン・シュウォーツ
絵/シドニー・スミス
訳/いわじょう よしひと
BL出版 1600円

男の子は両親と妹で暮らしています。とうさんは海の下の炭坑で働いています。とうさんは炭坑の下で働いた人たちのおかげで皆はいるといいます。ぼくのうちからは海が見えます。今日はとてもよいお天気で海はキラキラと光っています。その下のくらいトンネルで父さんは石炭を掘っています。ぼくはともだちと遊びに行った。公園のブランコに乗っておもいきりこぐと、うみが遠くまで見えます。海は光っています。その下のトンネルでとうさんは石炭を掘っています。まっくろになって帰ってきたとうさんはぼくをぎゅっと抱きしめてくれます。まっくろのまま。時にはみんなで太陽がゆっくり沈んでいくのを見ます。じいちゃんもこうやって石炭を掘ってきました。ぼくもきっと海の底のトンネルで働くんだ。ゆっくり眼をつぶるといろんなことを考えます。
 この絵本の舞台カナダのケープ・ブレトン島はスコットランドやアイルランドからの移民が多いところです。現地の人たちとの摩擦もあり、人びとの生活は貧しくつつましい。こうやって歴史はつづられていきます。
 世界でも有数の海のきれいな島です。本文は父親から続いている働き方、繰り返しのフレーズ”とうさんはうみのした。くらい トンネルでせきたんをほっている”おさえた色、光った海、太陽ががゆっくりとうみに沈んでいく。カバーをとってみてください。陽がしずんでいく海、その海があなたの前にあります。

2017年7月28日 (金)

グリムのむかしばなし

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「グリムのむかしばなし1」
ワンダ・ガアグ◇編・絵
松岡亨子◇訳
のら書店 本体1600円


2日ばかり少し涼しい日をおくったので、また、今日の暑さには体がついていかなくて、こんな時は窓をしっかり開けて(もちろん蚊対策はちゃんとしないと・・・)本を読む、そしてちょっと昼寝をする、そんな生活がしたいなぁとおもいます。
 千葉市は早々と夏休みに入って、子どもたちはどうしているのかと思います。この本は短いおはなしが7編はいっています。グリムのお話はなんとなく小さな子どもだった時お話を聞いて知っていることも多いと思います。絵本化されているのもたくさんあり、どれを読んだら良いかと迷います。しかも時々完訳本でなければ・・・といわれたり、特に残酷のところをどうするかとか話題になることが多い、そして、また今は子育てをおじいちゃんやおばあちゃんが担うことも多く、何を選んで良いかわからないなどの質問も受けることもとても多くなりました。むかしばなしはその点誰にもお薦めることのできる本です。
 この本にはみんなが良く知っている「ヘンデルとグレーテル」など7編のお話が入っています。冒険や魔法、不思議なことがなんの疑問もなく語られています。お話のもっている内容やリズムもこわされることなく、現代の子どもにあった本でなければなりません。それと訳のおもしろさだけでなく挿絵は大きな力になります。編者自身の挿絵がユーモアがあり楽しい本になっているのがこの本のもっているもう一つの魅力です。子どもが自分で読んでも良く、読んでもらっても良い、「読書の秋」ならず「読書の夏休み」に良い一冊です。2も近いうちに出版される予定です。
 なお、今日7月28日毎日新聞朝刊、千葉版の「絵本だいすき」に掲載されました。(毎月最後の金曜日にお薦めの本を紹介しています)


2017年7月26日 (水)

ふたばからのおたより  -7月―

         
                  総体の夏

 夏休みが始まったと思ったら、子どもたちの総体(総合体育大会)が始まり、アッという間に終わった。部活動の総仕上げ、中学3年生にとっては引退試合である。負けたら、そこでおしまい。後輩に後を託し、高校受験へと航路変更していく。学区の中学は、どの部活もあまり強くなく、1回戦負けが多い。日頃醒めたことを言っていた男の子も「初めて試合に負けて悔しいと思った」と言っていたそうな。呆然とした2、3日を過ごして、やっと受験勉強を始めたようである。
 私自身決して体育系の部活をやって育ったわけではないが、息子二人はサッカー部だった。特に次男は、サッカーに救われたと言えるような一時期を過ごしたと思う。海外のサッカーチームの試合を夜中に見続けた閉じこもった時期もあった。どうなるかと思った。親であることを何度も突きつけられ、親を辞めたいと思った日もあった。「おれ、サッカーやりたいから高校に行く。」そう言って、中3の夏休み明けから突然勉強し始めた。そうして言葉通り、高校の3年間サッカーを続けた。
 子ども達の試合を見るのは、とても好きだった。こんなにサッカー好きになるとは思わなかった。どちらかというと、弱いチームで負けてばかりだったし、二人ともずば抜けて上手かったわけではない。でも短い試合時間の中に15歳なら15歳分の人生がぎゅっと煮詰まり、『今』そのままをぶつけていく。若いって、何てまぶしいんだろ。何て苦いんだろ。次男の高校最後の試合を夫婦で見に行った。カメラも持たずビデオも回さず、この目に焼き付けようと思って行った。最後が近づくにつれ、勝ち負けじゃない、この時間が1秒でも長く続いてくれ、と願った。それでも、無情に終了の笛が長く長く鳴る。泣くわけでもなく、ただグラウンドに立ち尽くす次男の姿が見えた。
 今年も、中学生の総体の夏は終わった。そうしてまた、ゆっくりと新しい夏が始まっていく。

F

 写真は、若葉区にある小さなプレーパーク。今年度から月に1回、NPOからお借りして、毎月最終土曜日は里親家庭やファミリーホームの集まれるプレーパークを開催しています。今月は今週末に流しそうめんをやる予定、前日八千代まで竹の切り出しに行ってきます。
                                 (の)


2017年7月24日 (月)

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「おさるのよる」
いとうひろし・作・絵
講談社 本体1200円


おさるシリーズの新刊がでました。このシリーズは私の命名ですが「おさる哲学シリーズ」といいます。
作者の絵は色使いといい色鉛筆の淡い静かな色で描かれていて、文の内容はこれもまた静かな淡々とした言葉づかいです。ふつうのことを言っているのですが、読むにつれ内容の深みにはまっていきます。この本も「夜」に関しての考え方、「夜」とは何ぞや?夜は昼間、太陽の脇役のように思ってしまいますが、でもほんとうでしょうか。昼、太陽がのぼって夜が明ける、もしかしたら主役は夜、太陽がのぼって1日がおわるのではないか、おさるは考えます。ねむれないままに夜となかよしになると、いつのまにか解決するような道筋がわかるかもしれません。この本は眠ることにぶきっちょなあなた、そうわたしのための贈り物かもしれません。
 デビュー30周年記念「いとうひろし展」が7月16日(日)から10月15日(日)練馬区立石神井公園ふるさと文化館分室であります。千葉からはちょっと遠いけれど、いとうさんの講演やワークショップもあるのでお出かけ下さい。

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