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2018年2月22日 (木)

ふたばからのおたより  -2月―

       

          小野妹子は男だったんだ・・・

 小学校6年生の社会のテストの時間だった。昔の学校のテストというのは、裏にちょっとしたおまけの文章があって、テストが終わった子は、裏の文章を読んだりしながら終わりの時間を待っていたように記憶している。その日のテストは、習いたての歴史、聖徳太子の時代あたりだった。裏を返すと遣隋使に関する話が書いてあって、文章の内容は忘れたが、挿絵には遣隋使に任命された小野妹子が朝廷の聖徳太子を訪れている場面が描かれていた。えっ、と思った。男の人だった。妹子という名前から、何の疑いもなく女性をイメージして授業を聞いてきたのに、小野妹子は男だった・・。クラクラと天井が揺れるほどに驚いたのを、今でも覚えている。
 不思議なことに、その瞬間、小野妹子という人物が一人の生身の人間としてドスンと私の中に落ちてきた。紙切れのような名前でなく、今の私と同じように生きて血の通った一人の人間が実在していたのだということを、そうした人間が脈々と繋がって今があるのだということを、私は自分で発見したのだと思う。
私が、学ぶことの意味を探し続ける入り口に立ったのは、きっと、あの時だった。

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 今年も1月2月と、また受験の季節が巡ってきて、昨日は公立高校の合格発表日だった。再度チャレンジする子と決まってホッとする子と、落ち着かぬ日々は、もうしばらく続きそうだ。
「どの子にもね、変わっていく一つのタイミングがある気がするんです。」 つい先日、高齢児ホームの職員が言っていた。何故あんなにチョロチョロしてた子が突然、ぐんぐん勉強し始めたのだろうか。何があの子の目の色を変えたのだろうか。時々不思議に思い、時々スイッチの入った成長期の子ども達のエネルギーに圧倒されたりもする。何が、この子を変えたのかな・・。
 でも、でもね、もしかしたら、子どもが変わるタイミングとは、ほんの小さなささやかなものなのではないかしら。クスリと笑ってしまうような、例えば、小野妹子が男だったって気づいたような・・・。誰が教えてくれたのでもない、誰に与えられたのでもない、自分自身で発見したこと、なあんだ、そうなのか、そんな小さな発見が、もしかしたら、人を変えていくのではないかしら。

 施設の入口の梅の花がほころび始めた。春が来る。       (の)

2018年2月21日 (水)

金子兜太さんが亡くなった

ー 金子兜太さんが亡くなったー
 
    好きな句

 言霊の脊梁山脈のさくら

 戦さあるな人喰い鮫の宴あるな

 梅咲いて庭中に青鮫が来ている

 おおかみに蛍が一つ付いていた

 日の夕べ天空を去る一狐かな

2018年2月19日 (月)

マルコとパパ

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「マルコとパパ」
ダウン症のあるむすこと ぼくのスケッチブック
グスティ
宇野和美訳
偕成社 本体2800円


 <ともかく読んでいて楽しかった>と書いたら不謹慎といわれるだろうかと思ったこと、自分のなかの差別意識に気がついてどっきり!した。マルコと名付けられたダウン症の息子を受け入れるまでの父親の心のうちが描かれている。自分の中の差別意識、そうなんだ、ハンディキャップのある子を持つとほんとに大変なんだよねとか、なんだかせつないねとか、マルコは小さいうちは良いけれど(良い悪いの話ではないのに)おとなになったらね、などとわかったような自分の心に嫌悪感をもったというのが、正直この本を読んだ最初の私の感想だ。でも、読み進めるうちにこの本は質の高いユーモア小説のようだとも思った。マルコが自然体で描かれていると同じくらいに、パパの心のうちがよく描かれている。イラストレーターだからこの絵の楽しさは当然かもしれないけれど、自由に、存在そのままに描かれていてすごい。まるでマルコは私の子どものようだ。まわりを跳ね回り、行動して、何を思い、何に悲しんでいるのか、気がつくとマルコは私のそばにいた。見返しに描かれているたくさんの子どもの顔、全部マルコなんだよね。そして、私たちの子どもなんだよね。
 原書はわからないけれど、訳者の訳も自然に心のなかに入ってくる。宇野さんの訳にあたっての話を聞いてみたい。


2018年2月18日 (日)

カブトムシの音がきこえる

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「カブトムシの音がきこえる」
土のなかの11か月
たくさんのふしぎ3月号
小島渉 文
廣野研一 絵
福音館書店 本体667円


今日もとっても寒い日になりました。千葉では雪が降りませんが風が冷たい。こんなお天気は日本海側の街ではたくさんの雪が降ります。それにブリザードのようにもなって、歩くこともままなりません。
 この本の11月、12・1・2月のページを開けてみましょう。カブトムシはどんな様子でしょう。冬眠しています。冬眠中でも幼虫は暖かい日には腐葉土を食べるそうです。土のなかは暖かです。その中でもぞもぞとしているのでしょう。でも、雪が積もっているところは土の中で土に守られて眠っているかもしれません。春体重が増えまるまるとした幼虫は5月ごろまでさかんに腐葉土を食べていたのですか、やめていよいよ蛹になる準備をします。
 家で飼っていると観察することができますが、土の中でどうやって冬眠するのかは、ほじくるわけにもいかないのでよくわかりませんでしたが、この絵本で”なるほど”と思いました。昔、友だちの家で稲のワラなどをつみあげてあったところをほじくったらカブトムシの幼虫がたくさんでてきてすっかり夢中になったことを思い出します。こんなウジ虫の親分みたいの虫から、黒光りをした身体と大きなツノをもったカブトムシがでてくる(脱皮は蝉もそうですが胸がゾクゾクしました。)ほんとに自然は不思議に満ちています。


2018年2月16日 (金)

ゆきのともだち


         新しい友だちをつくろう
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「ゆきのともだち」
イアン・ホワイブロウさく
ディファニー・ピークえ
木坂涼やく
理論社 本体1500円


こぶたのピッグは森のはずれの大きな樫の樹の下に住んでいます。本を読むのが大好き、それとどんぐりがあればご機嫌です。 
 ある日のこといつものように本を読んでいると「ねがい」という言葉が書かれているのを見つけます。ページをめくると次に「かわること」という言葉が書かれています。ピッグの胸はどきどき、わくわくしてきました。ところが次に書かれているのは「ともだち」です。じつはピッグには「ともだち」があまりいません。その言葉を唱えてみました。すると三つの言葉は繋がって「ぼくのねがいはかわること、ともだちいっぱいつくること」になったのです。
 ピッグは唱えながら歩いててくと、雪が降ってきました。どんどん雪が積もってきます。それでピックはどんぐりと木の枝で「ゆきのともだち」を作ります。二人で元気良く歩いていくと、小さなペンギンに呼びとめられました。ペンギンの持っている本には「ぶたといっしょ」と書かれていました。
 ピッグもゆきのともだちもペンギンも「いっしょ」という言葉が一番お気に入りということがわかりました。それで広場をつくりました。「みんなのひろばへようこそ!」「さあ、あたらしいともだちをつくろう!」
 このえほんには続きがあります。その中にはもうゆきのともだちはでてきません。春になったので寒いところに引っ越ししました。きっとそこでまた、新しい友だちといっしよに広場で遊んでいると思います。
 表紙をめくると花びらのような白い雪が青空の中を舞っています。カラフルだけれど落ちついた色で描かれているとてもきれいな絵本です。
ー毎日新聞2月16日千葉版「阿部裕子の絵本だいすき」より

2018年2月14日 (水)

Penguin's Way コウテイペンギン

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「Penguin's Way コウテイペンギン」
ヨハンナ・ジョンストンさく
レナード・ワイスガードえ
こみやゆう やく
好学社 本体1600円


ここは南極大陸、夏です。まわりではコウテイペンギンたちが群れをなしています。夏が終わるとそれらのコウテイペンギンが子育てのために南極大陸に移動します。そして、群れのなかからペアができていきす。餌になるものはなにもない、けれど夏の間にたくさん食べてまるまると太っています。当然脂肪いっぱいです。やがて太陽が陰って厳しい冬を迎えます。そのなかにコウテイペンギンは厳しい冬に子育てをします。生まれた卵を足の上にのせて、毛皮で覆い卵が孵るまでじっとそのまま待ち続けます。はじめに雄ペンギンが卵を暖め続け、雌ペンギンは海に餌をとりにいきます。4ヶ月ほど激しいブリザードのなかにじっと飲まずくわずの生活です。そして、海から雌ペンギンが帰って来て交代します。過酷な自然の中の子育てのようすが絵で描かれています。青と黄色と墨で版画のように描かれている絵は、写真と違った手作りの暖かさがあり、これは自然の摂理なのだとは思っても見る人の心を動かします。
 コウテイペンギン地球のもっとも南に分布する最大種、深くもぐったりする写真など関心のある人は「NATIONAL GEOGRAPHIC 2012年11月号」を見てください。


2018年2月12日 (月)

木の中の魚

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「木の中の魚」
リンダ・マラリー・ハント
中井はるの 訳
講談社 本体1400円


「もし、木登りの能力で魚を評価したら、魚は一生自分がバカだと思いつづけることになる」これが表題の意味です。この物語の少女アリーは6年生、まさにずっと自分はこの魚だとおもっていました。7回も転校をくりかえし自信を失っています。今度の学校も変わりません。いじめられています。アリーは字が読めない難読症の少女です。そして、自分が字を読めないことをいつもいつも隠してきました。けれど新任のダニエルズ先生になり、先生はアリーの特別な才能(他の人が話していることがアリーにはすぐに絵になって映画を見るように頭のなかに浮かぶ、しかもかなりカラーで)を認めて、それがどういうことなのかアリーといっしょになって確認していくことをアリーに提案します。一方同じ席になった黒人の女の子キーシャの明るさや、やはりいつも身なりもかまわないかわり者のアルバートと3人はすこしずつ認めあい仲良くなっていきます。アリーはダニエルズ先生の授業を受け、文字の意味も理解できるようになるのですか、それは単なる勉強ができるようになるということではなく、自分自身を自分で正しく見ることができるようになる、廻りの人たちも人はそれそれぞれ個性があって、その個性をきちんと評価してこそ未来があるのだということを知ります。よく私たちは障碍は個性そのものだということを聞きますが、それがどういうことなのかこの物語はアリーを通して私たちに教えてくれます。
 ユーモアもあり、ちょっと感動的な場面もあり、ただし現実はこんなふうにはいかないだろうと思うかもしれない、でも人と人が理解しあうことはまずはじめに認めないといけない、そのことをアリーの成長をつうじて具体的に語っています。

2018年2月 7日 (水)

巨人の花よめ

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「巨人の花よめ」
スウェーデン・サーメのむかしばなし
菱木晃子 文
平澤朋子 絵
BL出版 本体1600円


スウェーデンにサーメ族という先住民族が住んでいるところがあります。この北方の地は寒さが厳しくサーメ族はトナカイを飼って湖や川で魚をとって暮らしています。この絵本を見た時にこんなに色鮮やかではありませんが、日本のアイヌ民族に共通のものがあるようにおもいました。自然のなかから生み出された語り、この絵本はサーメ族の娘チェルミと父親ネイネパッゲが巨人に打ち向かっていくお話です。チェルミはとてもきれいな娘です。それに目をつけた巨人はチェルミを自分のものにしようとします。チェルミは難題を出して切り抜けようとしますが、巨人はその難題、トナカイをたくさん用意することを解決して、チェルミに花嫁になるよう迫ります。チェルミは父親に相談して、巨人のもとから逃げ出すこと、そして巨人をだまして氷の張った川底に沈めてしまいます。
 以前ニルスの冒険シリーズの本(福音館版)が出版された時にこの絵本の作者のお二人においでいただいて、本ができるについての取材旅行のようすを、たくさん撮っていらっしゃった写真を見せていただきながらお話をお聞きしたことがありました。ニルスのお話のなかにも巨人がでてくる物語があります。そのときの息の合った取材旅行のことを思い出しました。
 チェルミはとてもかわいいだけでなく賢い娘です。その娘を慈しんで育てた父親、あとがきによると巨人は強靭な自然だと書かれていますか、その自然の猛威にたちむかった父娘の話、昔話に共通な単純なそれでいて深い意味ももっています。昔話はそれゆえにおとなも子どもも楽しめます。
 民族衣装がとても色鮮やかで、チェルミの美しさをひきたてています。見返しの絵や巨人の絵も雰囲気をしっかりつかんで描かれています。


2018年2月 5日 (月)

あずきのあんちゃん ずんちゃん きんちゃん

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「あずきのあんちゃん ずんちゃん きんちゃん」
こどものとも3月号
とみながまい文
植垣歩子 絵
福音館書店 本体389円


はじめ読んだ時えっ!かこさとしさんの絵本(失礼)かと思った。絵の感じはずっとちがうのだけれど全体的な絵本の構成がかこさんの絵本に良く似ている。一人で読むというよりみんなで読んでもらったり歌ったりする方が楽しい。主人公が3兄弟、ちょつと科学ぽい(あずきの成長とか)食べ物、それらは文句なしに子どもたちの人気のことだとおもう。
 なんだか気の重いこと、つらいことのニュースが多いので、このさい子どもたちといっしょに大きな声で歌ってみるのはどうですか!

2018年2月 4日 (日)

つないでつないで

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「つないでつないで」
こどものとも0・1・2 3月号
福知伸夫 さく
福音館書店 本体389円
いっぴきのねこ、そこへいっぴきのねこ 手をつなぎます。そこへまた、いっぴきのねこ「はい、つなぎましょう」!こんなふうにつぎつぎと手をつなぎます。手をつなぐ、おおきな輪ができます。
 知らないもの同士が知り合う、言葉はちがうので言葉ではつながりません。いろいろな方法はあるでしょうが一番簡単なのは手をつなぐことでしょうか。でしょうか?といったのは手をつなぐということもなかなか難しいのです。おずおずと手をだして握手、店にくる赤ちゃんに手をそっとにぎると嫌がらないでくれることが多いです。少しおおきくなると手をつなぐよりハイタッチ!ニコッとする子どもが多いのはうれしい。
 知らない人と手をつなぐのはおとなには難しい、でも共有できるものがあると、手をつなぐことができます。どんどんつないで「人間の鎖」がつくることができます。鎖の中は「平和のおもい」「平和のねがい」 手をつなぎましょう!


2018年2月 2日 (金)

もういいかあい?はるですよ

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「もういいかあい?はるですよ」
ちいさなかがくのとも3月号
富安陽子 ぶん
松成真理子 え
福音館書店 本体389円


この絵本の舞台になったという新潟、今年はいつになく雪が深い。もう千葉では梅が咲き始めた。表紙の梅の花が開く頃、この山の麓では東からの風が吹いて、その風に誘われるように木の芽が膨らみ新しい芽が顔
をだす。祖父が昔言っていた。2月の雪はあまり怖くない、なぜかというと土が暖かくなっていくからと。この絵本ではもういいかい?という声に答えているのは山々、あくびをしたり、伸びをしたりして答えている。風だけでなく雨も、初春の雨は柔らかい緑色、山からさらさらと水の流れる音、樹々も春色に染まる。そういえば生家のふきのとうはまだ眠っているだろうな。樹々の幹がきれいな黒姫山もまだ雪の中だろうなと、この絵本の柔らかい色を見ながら、新潟の山々を思った。春までもうちょっとのがまん!


2018年2月 1日 (木)

二月になった

 ご多分にもれず、あっという間に一月は終わって「さる」という二月になってしまった。おまけにドコモ系の携帯とうまく連絡がいかない。とどのつまり6年もつかってきたガラケーを手放すことにした。
 店のお客さまだけれど、私と広い一般書も含めて本の話ができた、それに学生時代の話ができた人があっという間に亡くなってしまった。六月「人生思いもかけないことがおきます・・・・」というFAXを残して逝ってしまった。
 一月の憲法カフェで、沖縄の話が聞けた。ニュースになる問題はそれとして、わたしたち本土の人たちがあまり知らない沖縄の人たちの話がきくことができた。かれらのエネルギーとおおらかさ?はどこからくるのか、私なりに少し納得?できたので、あとでもう少しまとめて報告したいとおもう。
  二月もよろしくお願いします。

2018年1月28日 (日)

ふたばからのおたより  -1月―

      
          ふたばっ子、社会にでる

 日曜日、卒園生にお願いして地域の方々に語る会を開催した。学園で育って巣立って行った子ども達の生の声を、見守ってきてくださった地域の方々に聞いてもらいたかったことと卒園生に堂々と語ってもらいたかったこと、両方の理由からの企画だった。50人以上が集まってくださって、温かいいい会になったと思う。
 4人の若者が話してくれた。今の仕事のこと、学園での生活のこと、これからの夢・・、本当に率直に正直にまっすぐに話してくれた。
 「聞かれるから、もう面倒くさくなって親はいないんです、施設で育ったんですって言うと、決まって、大変だったねえって言われる。そう言われるの何か嫌だな。別に大変じゃなかったし、施設でほんとに楽しく暮らしていたし、そんな風に言われたくない。」
 「仕事してて、きついなと思うこともある。まわり見ると、けっこうすぐ仕事をやめてく人も多い。親に車買ってもらったり、不自由なくもの買ってもらったりして、仕事がきついと辞めてしまう。思いたくないけど、甘ったれるなって思う時もあって、どんなに自分が幸せなのか気づいてほしいなって思ったこともある。」
 「自分で目標決めて、車が好きだから、この車買うまでは絶対仕事辞めないぞ、寮を出て引っ越しするまでは、絶対に仕事辞めないぞ、そうやって次の目標次の目標を見つけながら仕事を続けてきた。やっと、仕事のおもしろさも感じてきたかな。」
 「学園では中学から自分で洗濯したり、トイレ掃除したり、ほんと面倒だ、やだなと思ってたけど、一人で暮らしてみると、それが役に立ってるんだよね。」
 「学園の生活は、きびしいこともあったけど、思い出すの楽しいことばかりでね。私たち、他に帰る家がないから、やっぱりここが実家なんです。職員が変わって知ってる人は少なくなったけど、温かく迎えてほしいと思ってます。」
 そうして、最後に4人に聞いた、これからの夢。4人が口をそろえて言ったのは、
 「ごく普通の、あたたかい家庭を持ちたい。子どもが生まれたら、その子が安心して帰ってこれるような、温かい家庭を守っていきたい。」

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写真は、明日29日まで行っている、そごうデパート地下通路での里親制度啓発パネル展示。今回は、またまた里親家庭に協力していただき、子どもたちの絵と字の歌留多を作って展示しています。

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2018年1月26日 (金)

トンカチくんと、ゆかいな道具たち

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「トンカチくんと、ゆかいな道具たち」
松居スーザン 作
堀川真 絵
あすなろ書房 本体1300円


トンカチくんってあの大工道具のトンカチ?この本のなかにはたくさんの大工道具がでてきます。どのくらい知っていますか?昔はちょっとしたことはみんなお父さんかおじいちゃんがしてくれました。物作りとはいわなくともちいさな修理は自前で、物作りも自家製でした。例えば1年生に入学する子どものために、ちゃんとした机がなければミカン箱から小さな机ができました。だからこの本にでてくる大工道具は家にありました。トンカチ・ノコギリ・クギ・ネジマワシ・ハケ・マキジャク・まだまだあります。それらが主人公になってのお話が8編はいっています。
 とってもおもしろい、たとえていうとまるで落語にでてくる話みたいです。舞台は落語のように下町、そこで繰り広げられる庶民の生活模様です。人情物語です。勢いのある言葉が行き交います。これ読むのより聞いた方がきっとおもしろいだろうなぁ、だれか語りませんか?それにしても作者は以前日本に住んでいて作品も多いけれど、どちらかというと自然派だったので、このお話は少しおもむきがちがいます。しかも現在はアメリカ在住とか作者の隠れた才能が感じられました。
 先生、子どもたちに読んでもらえませんか!

2018年1月24日 (水)

さよなら、おばけ団地

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「さよなら、おばけ団地」
藤重ヒカル 作
浜野史子 画
福音館書店 本体1400円


桜が丘団地はもうすぐ取り壊されます。60年も前に建てられたとても古い団地です。真ん中にまるい中央広場があって二階だてが三十棟旧番地と呼ばれていて、傷みがひどいので人は住んでいません。四階建てのところは新番地と呼ばれていて40年位たっているので、ここもやがて人が住まないようになるでしょう。この団地には別名があります。「おばけ団地」といいます。おばけというからには怖いことがおこるとおもいます。この団地でおこったお話が5つはいっています。「おくりっこ」は消えてしまった子どもの話「黒マントの男」「白い手」そして、「十三号住宅」まぼろしの「四号棟」です。ここまでだと、一時大流行りただった都市伝説のようです。一時ほどさわがれないけれど、こういうちょっと怖い伝説のような話はあちらこちらにあります。この物語は読んでみると怖いホラーのような話ではなく、ちょっと不思議な話のようです。私には宮澤賢治の童話や安房直子の物語を読んでいるような気持ちになりました。こういう話はあらすじを書いてしまうとつまらないのでこの5つの話は自分で読んでみてください。
 ところで私の街にも年数がたってしまった古い公団の団地がたくさんあります。ここ近年立て替えられてきれいになった、バリアフリーの快適な部屋が並びます。子どもはいなくなって高齢者がたくさん住んでいます。当然年齢的にも死に近いわけですから、不思議なことがあってあたりまえです。不思議なことは子どもたちに受け継がれていってほしいと私は思います。人の生存は不思議なことに満ち満ちている、子どもたちには不思議なことを一杯体験しておとなになってほしいとおもいます。ゆうれいのでる?街、不思議なことがおきる街、そこで大きくなった人は心豊かな人になるようにおもいます。

«はたらきもののじょせつしゃ けいてぃ〜

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  • ー元気になる集まりいろいろー2月の予定
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2月の営業とお休み

  • 2月のお休み
    *お休み 5日・12日・19日・26日各月曜日 *営業時間 10:30〜6:00 日曜日は1:30〜6:00

これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山   

募金にご協力ください。

  • 募金にご協力ください
    いつもアジアの子どもたちに絵本を贈る運動に会留府も参加している団体。公益社団法人シャンティ国際ボランティア会へ。http://www.sva.or.jp *郵便振替口座 00170-8-397994 口座名 SVA緊急救援募金 東日本大震災募金」と記入 (青い用紙が郵便局にあります)一口1000円から  みんなの小さな気持ちを!!

できることから