お仲間にどうぞ

  • ー元気になる集まりいろいろー
    <2018年度の募集中!自主講座のグループ もありますが、くわしくは会留府にお問い合わせ下さい、 *ボランティア講座と絵本の会は5月からスタート 参加募集中> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     7月の予定・くわしくは7月のえるふ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 夏のえるふお話会 21日(土)7:00〜 お話と絵本を読んで+花火をして遊びます。 おとなといっしょです。参加はどなたでも/お申し込み受け付けています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     *学ぼう語ろう〜9日10:00〜読書会 参加自由  ・・・・・・・・・・・・・・・   *Y・Aの本を読む会 12日(木)7:00〜読書会 ・・・・・・・・・・・・・・・ *羊毛チクチクの会 19日(木)10:30  〜(事前参加申し込み受付)        ・・・・・・・・・・・・・・・       *グループ放課後 18日(水)7:00〜読書会(公共 図書館司書・その他) ・・・・・・・・・・・・・・・          *憲法カフェプラスのプラス2 31日(火)  7:00〜社会保障と憲法  お茶パン付き800円 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      *絵本の会 20日(金)7:00〜今絵本がおもしろい。ポーランドのおはなしと絵本 非会員800円                                                                                                                         

7月の営業とお休み

  • 7月のお休み
    *お休み 変則になります。 2(月)・9(月)・17(火)・22(日)・23(月)29(日)30(月) *営業時間 いつもと15(日)10:30〜6:00 /1(日)・8(日)16(月・海の日)は1:00〜6:00

これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山   
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2018年7月19日 (木)

いたずらトロルと音楽隊

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「いたずらトロルと音楽隊」
アニタ・ローベルさく
安藤紀子やく
ロクリン社 本体1600円

あるところに旅回りの5人の音楽隊がいました。彼らの奏でる音楽はすばらしくて、どこへ行っても大好評でした。ある夜くたびれて眠りこけている側をトロルがとおりかかりました。音楽隊をおこして、すてきな音楽を聞こうとしましたが誰一人おきません。腹をたてたトロルは音楽隊のもっている楽器に魔法をかけました。チューバはモォーォー、チェロはメェーェー、トロンボーンはヒヒーン、トランペットがガアガア、フルートはコッコッ。メチャメチャです。音楽隊は目をさまして気がつかないままに何時もの様に演奏します。動物たちが集まってきます。演奏はとてもきかれたものではありません。ともかく集まって来た人たちから逃げた5人はそれがトロルの仕業とわかり、どうしたら魔法をといてもらえるかと相談して、トロルのよろこびそうなものをつくり、プレゼントをすることにします。はたして成功するでしょうか。
 この絵本は作者の初期の作品とのことです。往年の華やかな色をつかった絵本でなく、地味な色合いです。ただ、作者らしく細かく描写されていて、トロル一家と音楽隊がいっしょになって演奏したり、踊ったりのページは楽しさが溢れています。もちろん街の人たちも大歓迎です。トロルの子どもたちもかわいいですよ。

2018年7月17日 (火)

かんがえる子ども

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「考える子ども」
安野光雅
福音館書店 本体1000円

なんのために本を読むことをすすめるのか。しかも私は本屋という職業から本をすすめながら良く思う。特に子どもには。おとなの人はそんなことを私から聞きたいとは思っていない。目的、子どもを本好きにしたい、ただそう思うにはいろいろな思いというか思惑がある。自分自身読む本を見つけようと思うのは別として、(会留府は子どもの本の専門店として存在している)子どもの本を買って行くおとなは大なり小なりこどもを本好きにしたい、その理由はほとんどが社会を生き抜く為には本を読まなければいけないとおもっている。直接的には成績を上げるため。だから、おとなの意向があまりおよばなくなるような年齢になると本を読めとはあまりいわなくなる。と、いうことはかならずしも成績と結びつかなくなることをわかっているからだ。もっと高齢になると本を読むことが楽しみのひとつになることが理解できるようになる。体も衰えてきてそれでも楽しみを求める、ひとりで楽しめるものに本は最適だ。でも、ひとりを嫌う現代の風潮はなにを産むのだろうか。(ひとりはなにも反社会的なことではない。)
 この本は「自分で考えるくせをつけるため」に「自分で考え判断すること」の大切さをユーモアをまじえながら語っている。それは子どもへというより人生の大先輩としての言葉だ。
 若い親たちとこの本に書かれていることを話し合いたいとおもう。考える子どもというより、考えるおとなでありたいと思っているから。それがどんなに大切で、必要なことだとおもうから。本を読む子どもを育てるのにはおとなが本を読まなければならないということを痛切に思う。

2018年7月15日 (日)

旅の絵本Ⅸ

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「旅の絵本Ⅸ」
安野光雅
福音館書店 本体1400円

このシリーズも9冊目になりました。この巻はスイス編です。描き方はかわりません。旅人が馬に乗って旅をします。この旅人は作者の安野さんの分身かもしれません。細かい線から描かれている風景、絵の中に絵本の主人公や場面が描かれていて、それを探すのがおもしろかった、物語の主人公なので、その物語を知っていなければなりません。今回の旅の絵本にもいろいろの絵本の一ベージが描かれていますが、最初にくらべると少なくなりました。カリジェの「ウルスリのすず」があります。クレーも描かれています。それよりびっくりしたのは山々です。スイスの山、当然マナスル初登頂を成功させた登山隊の隊長槙有恒がでてきます。私が幼かった時学校でも語られたし、映画もみました。なんだかとてもなつかしくページを繰ってみました。(ページの解説もついています。)

2018年7月14日 (土)

そうべえときじむなー

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「そうへえときじむなー」
たじまゆきひこ
童心社 本体1500円

毎日暑い!暑いの日々をおくっています。暴風雨と洪水で西の方はたいへん、でもこれからも台風が次々とやってくることでしょう。いつもそうですが、次々と狙い撃ちされるように、水のおそろしさは体験のない私は写真をみて絶句するほかありません。
 この絵本のそうべえたちが行った先は沖縄です。なぜか寒いとふるえているそうべえたちは火を燃やし熱くなった空気が入ってしまったふろしきの気球にのって沖縄に不時着してしまいます。怪しまれてしまったそうべえたちにぎじむなーがかくれみのを貸してくれますが、それをいいことにお百姓の食べ物を盗み食いをして、つかまってしまいます。
 おおらかなお話と型染めで描かれている絵が良くあっていて、シモネタもじょうずにつかい、エネルギーのある絵本になっています。それにしても、”このヤマトンチュウにはこまったものだ”ときじむなーにいわせてしまう。現代のわたしたち、ちゃんと沖縄のことを考えないと!いつまでもきじむなーにたよっていてはだめなのですよね。


2018年7月11日 (水)

シルクロードの道ーシルクロードのあかい空

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「シルクロードのあかい空」
イザベル・シムレール文・絵
石津ちひろ訳
岩波書店 本体1800円

シルクロードというのは中国、中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結んでいる交易路のことだ。つまり成安からはじまって西はローマまで、ただいろいろのルートがあって*河西回路*天山回路*西域南道*天山北路*ステップ・ロード*西南シルクロードと名付けられている。この絵本は西安からトルファンそしてカシュガルまでの物語だ。物語といっても主人公はチョウの王女さまにひかれて旅をした昆虫学者の物語だ。チョウの王女香妃の足跡をみつけて、きれいなチョウに出会いますようにという願いがある。朝日に輝く東の空から日の沈む西にむかって。西安からはじまるシルクロードでは絹を運ぶ路だ。この絵本では作者の研究であるチョウだけでなく、砂丘、ブドウ畑、綿花畑それらの畑をうるおしてくれる水路、古代都市、ウイグル族の人びと、カザフ族の人びと、生きもの、トウバ族、カナスの湖、人びとの営み、それらがどのページでも見開きいっぱいに描かれている。沈む夕日の赤、この雄大さは日本では見られないことなのだなぁ!細密な絵は自然の息吹が強く感じられる。
この絵本を見ていてもう一つの絵本を思い出した。

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「せかいいちうつくしい ぼくの村」
小林豊
ポプラ社 本体1200円

この絵本はやはりシルクロードに関係あるアジアの真ん中の国アフガニスタンのパグマン村が舞台です。この村には果物がたわわになっていた、美しい自然いっぱいの村に、戦いにいっている兄さんのかわりに市場へサクランボを売りにいく少年の物語です。市場でサクランボを売ってかわりにヒツジを買ってきます。帰り道の描写が真っ赤な夕焼けの路を歩く親子が描かれています。同じ描写です。描き方の手法は違いますが、人びとの声までが聞こえてきそうな家々や市場、そして、なんといっても日本では見ることの出来ない雄大な自然がやはり描かれています。ただし、この村は戦いで破壊されて今はもうないそうです。アフガニスタンの戦いはまだ終わっていない、破壊つくされた大地・村にあの真っ赤な太陽はいまもなおかわらず照らしていることでしよう。この絵本の作者のお話を聞きました。雄大な自然を想像するのはなかなか難しいですが、世界はいろいろな人たちの営みがあり、歴史は続いているのだと思いました。


2018年7月 8日 (日)

ゆっくりおやすみ、樹の下で

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「ゆっくりおやすみ、樹の下で」
高橋源一郎
朝日新聞出版 本体1300円
主人公は小学校5年生11歳のミレイといつもいっしょのぬいぐみピーちゃん。おとうさんは小説家でおかあさんはイラストレーター、そして、ミレイは一人っ子です。この物語の主人公として、ミレイはそんなに特別な家の子どもではない、そのことはとりあえずおいておくとしても、作者の作り上げた家庭はこんなふうにはじまります。。
ミレイは時々夢を見ます。どうもそれは「さるすべりの館」とおかあさんが話してくれたところ、おかあさんの生家です。おかあさんは自分の意志でその家をでて、仕事を持ち、結婚して、ミレイを産みます。その家の前にはみごとなさるすべりの2本の大木があり、その家にはいまもおかあさんのおかあさん、つまりミレイのおばあちゃんが一人で住んでいます。
11歳の夏休み、ミレイは一人でさるすべりの館に行きます。もちろんぴーちゃんをつれて。そこでミレイは大おばあさんに出会って、サルスベリの館の歴史を知ることになります。緑の部屋、そして赤の部屋の秘密、読者の子どもたちにミレイをとおして一家の歴史、戦争で大きく変えられてしまった人の歴史、そのなかの悲しみと、未来への道を語ろうとします。
おとなの読者である私は、大おばあさんの歴史、戦後の日本と、多様な生き方を選べる可能性をもつその後の時代のことを知っています。いま、どれだけ女性が解放されたのか、ともするとすきあらばまた、国家に生きることをかすめとられそうになっている現実を知っています。自由は決して、ふってわいたものではない、ただ与えられたものではないことを、子どもたちに伝えたいと思っています。大おばあさん、バーバ、そして、ミレイの母親の生き方を伝えなければならない、そして、「ゆっくりおやすみ、樹の下で」と語りたいとの思いがあります。特にバーバの世代にあたる私たちには、もう時間があまりない。
 この作品のなかには子どもはミレイのみ、そして、同世代の男の子がでてこないこと、11歳という設定(あえて作者は女性の歴史を書いた?)などもふくめて、この物語がが朝日小学生新聞に連載されていた時の子どもたちの声が聞きたい。いま、書籍化されたのはとても意味があります。今日マチ子さんの挿絵は物語にとてもあっています。おとなと子どもの中間のような少女の雰囲気が良くでています。

2018年7月 2日 (月)

ケンタウロスのポロス

 ここしばらく絵本ばかりを読んでいる生活がつづいた。印刷技術もあるけれど、若いデザイナーたちやいわゆる児童書のなかのせまい意味の絵本をとびこえての作品というか絵本がつぎつぎと出版されて目がはなせなかったことでもある。ただし話題になり売れるのは違う、うけを狙った絵本がともかく売れる、でもそれは子どもたちの成長にたえられるものかと疑問に思うことが多い。
 一方小学校4年生(時にはそれ以前)位から、内面的なものにむかっていく年齢の子どもたちが本を読まなくなった。一番の原因はやはり時間がない、毎日の生活におとな以上に追いたてられてのことが原因と思われる。生きていくのに一番必要なエネルギーがない、というか毎日消耗が激しくて、ちょっとぼんやりとしている時間がない、ぼんやりとする時間はそのなかからうまれる自分のことを思い考えるには一番必要なことだ。そして、本はその手助けをしてくれる。生きていくことに技術的なことは必要だけれど、このめまぐるしくかわっていく技術のなかで、それだけだとエネルギーは枯れてしまう。やっぱり自分で読む力をつけてほしい。もちろんその根底には本という先人が伝えてきた、残していくものを手渡しする人が必要なことはいうまでもない。
 久しぶりに我を忘れるように本を読んだ。そのなかの一冊
 
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「ケンタウロスのポロス」
ロベルト・ピウミーニ作
長野 徹 訳
岩波書店 本体1800円

 ギリシャ神話そのものではないけれど、ギリシャ神話をペースにしている文学、創作だ。ギリシャ神話を読んだのはずいぶんと昔のような気がする。なんといっても根気が続かなくなった、いろいろの名前がでてきてそれを丹念に読み解いていく力がなくなっていることは残念ながら認めざるをえない。
 この物語のベースはギリシャ神話にも登場するケンタウロスのなかのポロスだ。ケンタウロスは半人半獣の種族、これは個人の名前ではない。ケンタウロスという種族は上半身人間、腰から下は馬と表されている。酒好き女好きで荒くれて好戦的な種族だ。けれど全部がそうではなく、この物語の主人公ポロスは優しさや知性をもっている。ポロスは河と泉の神シレノスとトネリコの木の精との間に生まれたとされていて、やはりギリシャ神話で有名なヘラクレスの最高神ゼウスから与えられた苦行の手助けをする。ヘラクレスをもてなしたばかりに獰猛なケンタウロスのネポスに付け狙われ、ケイロンのすすめで旅に出て帰ってくる物語だ。登場する神々を中心に短い章立てになっているのでとてもわかりやすく、そしてギリシャ神話の世界を読者も旅することができるようになっている。旅する、それは人間と獣の世界の境界を旅をしながら、読者は人間としての存在の意味を自分自身に問いかけることになるのだと思う。ホロスの旅に導かれて。


2018年7月 1日 (日)

7月のえるふ

 早く、世の中の動きにあわせるようにお天気までが急ぐのか?もう梅雨が明けたそうだ。ここしばらく暑いだけでなく風が強い。日よけに帽子をかぶっていられない。ところどころで豪雨、自然が人の身勝手に時々怒りをばくはつさせているのだろうか。シトシトと雨が降る、それは人の心を落ちつかせてくれた。そして、梅雨明け、夏休みになる。”午前中に宿題をすませて”とか”帽子をかぶっていきなさい”とか、おとなの声を背中に真っ黒になるまで外で遊んだ。7月は冒険の始まりの月だった。
今の子どもたちの冒険ってなんだかな!
 
               7月のえるふ
cherry 店のお休み (7月・8月はお休みが変則になっています。)
       2日(月)9日(月)17日(火)22日(日)23日(月)29日(日)30日(月)
1時から6時 1日(日)8日(日)16日(月)
       後は10時半から6時

cherry 9日 学ぼう〜語ろうの会10時〜 読書会・テキストは絵本「ドームがたり」
                    アーサー・ビナード作/スズキコージ絵 だれでも参加

cherry12日 Y・Aの本を読む会 7時〜  読書会・テキスト「絵で読む子どもと祭り」
                      西村繁男 たくさんのふしぎ7月号 だれでも参加

cherry18日 グループ放課後  7時〜  読書会・テキスト「シャクルトンの大漂流」
                    ウィリアム・グリル作/千葉茂樹・訳 公共図書館司書等

cherry19日 羊毛チクチクの会 10時半〜 制作・イワトビペンギンつづき
                       制作費あり    申し込み制 だれでも参加

cherry20日 絵本の会     7時〜   ポーランドなどの絵本をみよう
                     最近ポーランドへ行ってきた神田さんの話を聞きながら
                     会員以外はお茶代800円 申し込み制 誰でも参加

cherry21日 えるふ夏のお話会 7時〜8時半  お話を聞いて花火をして遊ぼう 申し込み制
                       小さな子はおとな同伴 誰でも参加

cherry23日 ボランティア講座 10時〜 テーマ絵本を読む、お話を語る/3歳児位〜6歳児位に
                      会員のみ  講師高森景子さん

cherry31日 憲法カフェ    7時〜  社会保障と憲法 (高齢者・障碍者)
                     講師 NPO生活自立支援 金田さん 参加費800円
        (憲法カフェは今回で最後です。8月には番外編で沖縄のことを話し合います。)


                     


          

2018年6月29日 (金)

ぼくのなまえはへいたろう

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「ぼくのなまえはへいたろう」
灰島かり 文
殿内真帆 絵
福音館書店 本体1200円

ぼくの名前は「むらしげ へいたろう」ぼくはこの名前が嫌いだ。おならのへーや昔の人みたいだとかいってからかわれるからだ。こんないやな名前は変えられないのかなぁと思って仲良しの友だちにきいたり、お父さんに聞いてみました。結論からいうと名前を変えるのは(戸籍上の)なかなか難しくてちゃんとした理由をつけて家庭裁判所に届け出なければならないのです。この名前はお父さんがつけたのですが、お父さんはとってもかっこよくてなかなか良い名前だと思っています。お父さんは世界ではいろいろな風習があって、生まれてすぐに名前をつけない人たちもいること、その理由はある時期になるまで子どもが育つかわからないからとか、ある年齢になるまでの子どもは神様のものという考え方があるとか、それに流行もあって、今かっこよくてもてはやされても、時代がかわりそうではなくなることもあることを話してくれました。へいたろうはそれでもいい名前だと納得したわけではないけれど、なまえは中身、つまりへいたろう自身の問題だと気がつきます。名前をとおしてへいたろうはすこし成長しました。
名前で思うのは「ゲド戦記」です。そして、瀬田貞二さんがものの名前について名著「幼い子の文学」に書いていらっしゃいます。また、いま、なかなか承認されない夫婦別姓の法律的なことなど、契約社会では現実的にも非常に重要な問題です。極端にいうと国を揺るがせる問題だということになります。
 
この本は今は廃刊になった「おおきなポケット」2005年12月号のなかの文に加筆して編集されたものです。そして作者の灰島かりさんは2016年に亡くなっています。「絵本をどう読むか」についての評論をまとめて2017年11月に「絵本を深く読む」というタイトルで刊行されています。なかなか絵本についての適切な評論家がいなかったので私はとても注目していた作家のひとりで、この本については機会をみて紹介したいとおもっています。


2018年6月28日 (木)

ふたばからのおたより -6月―

         

            母が入院しました・・・

 発熱が続くけど原因がわからない。こんなことは今までも何回かあった。朝方ぐんと熱が出るのに、昼にはストンと下がり元気にテレビを見ている。熱がないと食欲もあって、お菓子もバリバリ食べていた。そんな日々が長く続いた。
 そのうち高熱の頻度が上がってきた。一日に何度も上がったり下がったりする。熱が高いと動けなくなった。歩行器を使っても足が出ない。それでもトイレに行こうとする。原因もわからないし、体力の消耗を避け解熱剤で対応してほしいと渡された薬を何度も飲ませた。
 夜中に母の出す物音に過敏になった。廊下で歩けなくなってガタガタ震えていた夜もあった。逆に静かだと、心配で寝息を確かめに行ったりした。
 先週初め、夕方からまたグングン高熱が出た日、とうとう救急車を呼んで、そのまま緊急入院になった。申し訳ないけれど、ほっとした。ああ、これでゆっくり眠れると思った。医療の管理下に渡せた安心感、本当に本当にほっとした。
 「家族」って何だろうと、ずっと思ってきた。一つ屋根の下で、親であることと、親の子であることが同居する息苦しさを感じてきて、いや、もっとずっと昔から、小さな小さな頃から、「人間」って何だろう。何故、生まれてきて、そしてどこへ行くのだろう・・・、そんなことが頭から離れず眠れない夜を過ごす子どもだった。
 それが現実には、生身の人間の重さにたじろいでいる。年老いて、手足もやせ細った母の重さにたじろいでいる。

P1010131

 写真は、職場で頼まれて作ったパペット人形。園の子ども達に「いのち」についての話をするのに使いたいとオーダーを受け、図書館で借りた本を見ながら初めて作ったパペット人形です。ちなみにカバの子どもで「わかばくん」と「ワカバちゃん」、服は着せ替えになってます。

(の)          

2018年6月24日 (日)

きのうをみつけたい!

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「きのうをみつけたい!」
アリソン・ジェイ 作・絵
蜂飼耳 訳
徳間書店 本体1800円
少年はおじいちゃんに聞きます。昨日はとても楽しかった。もう一度昨日に戻りたいなぁ。どうしたらいいのかなぁ。光より早ければいい。でも光より早いものってなんだろう。ロケット?地球には昔に戻れる穴があるって聞いたけれど、その穴に?どこにあるのだろう。ねぇ、おじいちゃん!おじいちゃんは少年に話します。確かに昨日は楽しかった。でもこれからも楽しいことがあるんだよ。それはね。
おじいちゃんと少年の会話、おじいちゃんの楽しいこと、少年の楽しいことが、画面いっぱいに描かれています。どれもいいなぁ。とくにおじいちゃんの楽しかったことの絵は、見ていると心が温かくわくわくしてきます。また、あたらしい冒険がはじまるのだから昨日に戻らなくともいいのだよ。こんな風に子どもたちに語りたいと切におもいます。昨日は「沖縄慰霊の日」でした。


2018年6月23日 (土)

このねこ、うちのねこ!

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「このねこ、うちのねこ!」
ヴァージニア・カール 作・絵
こだまともこ 訳
徳間書店
本体1500円

この絵本とはちがいますが猫は7つの命をもっているとの言い伝えがあります。この絵本の猫、どこからかあらわれた白い猫は7つの名前をもちます。猫が現れた村は7軒しか家がありません。すっかりはらぺこだった猫はその7軒の家を渡り歩いてそれぞれの家からご飯をもらい、ご飯だけでなく名前もつけてもらいました。そうです、7つの名前をもったのです。それぞれの家の人は自分の家の猫だとばかり思っていました。ある日ねずみが増えすぎたと役人が来て一軒のこらず猫をかわなければいけないといいます。役人が調べにきました。さあ、猫は一匹しかいないのです。それで村人たちはある方法を考えて、それは大成功でした。
繰り返しの言葉でお話はなりたっています。ただ、これを言葉だけで表現するとちょっとわかりにくい。つぎつぎと白い猫がいろいろの猫になっていくおもしろさはわかるのですが、この絵本の絵のようにシンプルな猫が変わっていく、とても単純な解りやすい絵が話を倍におもしろくしているようにおもいます。じっくり読むというよりリズムにのってお話を楽しめる絵本です。読んでやるのに適切な絵本です。


2018年6月20日 (水)

やねはぼくらのひるねするばしょ

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「やねはぼくらのひるねするばしょ」
小野かおる さく
福音館書店 本体1300円

人は屋根のないところには暮らすことは難しいです。屋根は人として生きて行くにはとても必要です。たとえば野生の生きものたちは林の木の下とか草むらとか自然の驚異から身を守ることができますが、人は本来群れをつくって生きて行く動物なので「やねはぼくらの生きて行くばしょ」になります。ただ一口に屋根といってもどんなところで生活しているかによってずいぶんとちがいますその様子がいろいろな観点からかかれています。石づくりのヨーロッパの家と自然がゆるやかな木と土の家と太陽が照りつける所と、一年の大半が氷に覆われる北の所と、家の形も当然屋根の形も違います。そして、たとえば日本でも時代によって生活の仕方がかわってしまい、今は古来の木造の家でなく、コンクリートの壁のなかの家でほとんどが暮らしています。おもしろいのは人はなぜか屋根も様々な形にして、飾りさえ、そしてそれが受け継がれて文化になっていることです。表紙のように猫が昼寝をする屋根をもった家がすくなくなりました。ツバメが巣をつくる家が少なくなってしまいました。でも新しい屋根をもった家ができていくようになるとおもいます。屋根って引っ越しもするのですね。そのおもしろい様子も描かれています。人はいつも楽しいこと、美しいものを求めているからです。それにしても、猫たち落っこちないようにね!


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